あなたは自己欲に溺れてはなりません。
自己欲とは自分だけの利益を考える利己的な欲求のことです。
人が豊かな人生を生きるためには、心を満たす必要があります。
自らの心が満たされることがなければ、人は本当の意味での豊かさを得ることはできないのです。
しかしながら、多くの人は自らの心を満たす方法を知りません。
正しくはそれを勘違いしているところがあるのです。
多くの人は自らの欲求を満たすことだけで、その心が満たされると考えています。
自分さえ良ければ良いという考えさえ持つ者もいるのです。
自分が幸せであるのならば、幸せでいられると思っているのです。
他人のことなど関係ない、自分さえ良ければ良いと考えるのです。
利己的に生きれば、自らの抱える欲求は満たされるでしょう。
しかしながら、自分を中心とした利己的な欲求の満たし方では、あなたは自らの心を完全に満たすことはできないのです。
人は独りでは決して幸せになることはできません。
人の心は一つ(単体)では豊かさを感じることはできないのです。
人はより多くの人と繋がり、より多くの協力を結べるほどに豊かさを得ることができるのです。
その心はより多くの心と繋がることで豊かさを感じるのです。
孤独に近いほど、人は豊かさを得ることが難しく、心は貧しくなってしまうのです。
あなたが心を満たし、人生に豊かさを感じるためには、自分だけが幸せになろうと考えてはなりません。
利己的な欲求に身を投じてはならないのです。
「すべてはひとつ」です。
すべてはひとつに繋がっています。
あなたの心は自分以外のすべての心と繋がっています。
あなたは自分以外のすべての存在とひとつに繋がり、その繋がりを断つことはできません。
あなたは自分以外の存在を無視することはできないのです。
自分以外の存在の幸せを祈ることのできるような心を持たなければなりません。
自分だけの幸せを祈っただけでは、あなたは幸せにはなれません。
幸せだと思い込むことはできますが、それは本当の幸せだとは言えないのです。
「愛」や思いやりこそがそこに豊かさを導きます。
愛のない場所では心は満たされないのです。
心を満たすことができる力は愛情なのです。
これを綺麗事として片付けてはなりません。
愛情とは決して綺麗事ではないのです。
愛を否定すれば、決してその心は満たされません。
自己欲に溺れ、愛情を見失ってはなりません。
自分に対する愛情も愛情ではありますが、それはあなたの心を満たすには力不足なのです。
なぜなら、あなたが受け取るためには与える必要があるからです。
あなたの幸せは自分自身では用意することはできません。
自らの幸せは自分以外の誰かに用意してもらわなければならないのです。
自分独りで幸せになれると考えてはなりません。
自分以外の者の幸せを祈ることができるような心を育てなければなりません。
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