伝達

大切なのは、意思を伝えることです。
心や精神を伝えることなのです。
それは、物事の本質には意思や心や精神などの意識が存在しているからです。
人に何かを伝えようとする時、あなたが相手に伝えたいことは何ですか？
手段としては、言葉や文字や表情などがあります。
しかしながら、あなたが伝えたいのは言葉という音ではないはずです。
文字という線ではないはずです。
表情という動きではないはずです。
それらは手段であって伝えたい内容ではないはずです。
あなたが相手に対して伝えたいのは、その意思であり、心であり、精神であるはずです。
伝えたい意思、心、精神が存在しているからこそ、言葉や文字や表情などの手段が生まれるのです。
あなたが本物に相手に伝えたいことは、目には見えないものなのです。
目には見えないものを伝えるための手段として、言葉や文字や表情があるだけです。
あなたは相手に対して、何を本当に伝えたいのかを確認しましょう。
そうすることによって、あなたの言葉、文字、表情などの手段はより強大な力を得ることができるでしょう。
何を本当に伝えたいのかを理解することによって、その言葉や文字や表情などの手段に、その意思や心や精神が宿ります。
意思や心や精神を宿した言葉や文字や表情というものは、相手にあなたの思いを確実に届けることができるのです。
あなたは表面だけを飾り付けた言葉や文字や表情を使ってはなりません。
そんなものは相手の心には届きません。
その意思や心や精神が宿る本物の手段を用いるように努めなければなりません。
相手の心に届き、響くことがなければ伝わらないのです。
手段に意思を宿すためには、小手先の手段だけで相手に伝えようとするのではなく、身を以って伝えようとする必要があるでしょう。
自らの経験や実践が宿る言葉や文字や表情でなければならないのです。
予想や推測が宿る手段では相手の心には届かないのです。
伝えるということは実際に見せるということであることを覚えておかなければなりません。
多くの人は、伝えることを見せることだということを忘れてしまっています。
自らは周りの人を見て育ったにも関わらずにです。
言葉や文字や表情という手段がなくても、あなたの生き方を見て人はあなたの意思を理解します。
あなたが人に見せている姿こそが、あなたが伝えたいことなのです。
あなたは相手に伝えたいことを実際に見せていますか？
見せることができていますか？
あなたは誰かに必ず見られています。
いくら表面を飾り付けたところで、人を騙し続けることはできません。
あなたはその言葉や文字や表情に自らの意思を宿す努力をしなければなりません。
表面を飾り付けるだけの手段ではなく、身を以てそれを伝えようとしなければ、あなたの伝えようとすることは相手には伝わらないということを忘れてはなりません。
相手はあなたの意思を、心を、精神を見ているということを忘れてはなりません。
そして、あなたは見せることによって、相手に自らの意思や心や精神を伝えなければならないということを忘れてはならないでしょう。