あなたは何を遺しますか?
	あなたは何を託(たく)すのでしょう?
	あなたはこの世界に生まれました。
	そして、この世界に生きています。
	生きているということは、何かしらの役割を担っているということです。
	すべての存在が必要性を以(もっ)て生まれたのです。
	不要なものは存在することができません。
	それは、不要であるからです。
	”神”が無駄を創造することなど有り得ないのです。
	すべては必要であり、最善です。
	人生を客観視すれば、それを理解することができるでしょう。
	多くの人は主観的にしか見ません。
	そのため、すべてが必要性を以た最善であるということを理解しないのです。
	そして、必要と最善を蔑(ないがし)ろにするのです。
	それでは、役割を果たすことはできないのです。
	多くの人が自らの役割を知りません。
	それは、先述したように、客観性を以て生きてはいないからです。
	目の前の小さな出来事のみを気にかけ、その裏にある真実に気が付かないのです。
	そうやって、人は世俗的な存在へと自らを貶(おとし)めるのです。
	この世のやり方を学ぶことは大切です。
	それを否定するのではありません。
	しかし、それは”当たり前”のことであり、それが目的ではないのです。
	生きること、生活すること、金儲けをすること、贅沢を謳歌(おうか)すること、誰かよりも優位に立つこと・・・
	このようなことが目的ではないのです。
	それは人生の目的ではないのです。
	あなたは自分が何者であるのか?ということを思い出しましょう。
	あなたは性的な肉体ではないのです。
	自分が動物的な生命体であるなどと考えてはなりません。
	それは、あなたの一面に過ぎないのです。
	生きることは、人生の一面に過ぎません。
	生きることだけでは、あなたの心は満たされません。
	何年生きても、ただ生活するだけであっては、あなたは満足できないのです。
	あなたは、自分が生体活動や経済活動をするためだけに生まれたのだと思うのですか?
	健康と財産が手に入れば、それだけで幸福であると思いますか?
	それが人生のすべてなのですか?
	あなたは良く考えなければなりません。
	あなたは健康を保つ方法と、金儲けの方法を遺すのですか?
	処世術(しょせいじゅつ)を託すのですか?
	それで人生に満足することができるのでしょうか?
	それで様々な疑問は解消されるのでしょうか?
	それで苦悩は取り除かれるのでしょうか?
	それで良いのでしょうか?
	あなたは何のために生きているのでしょうか?
	他人は何のために生きているのでしょうか?
	何のためにこの世界が存在しているのでしょうか?
	あなたは確実に死を迎えます。
	死を避けることのできる人はいません。
	誰でも必ず死ぬのです。
	死を以て考えた時に、あなたの大切に思っているものは輝きを増すでしょうか?
	死と照らし合わせた時に、それは本当に価値のあるものなのでしょうか?
	世界は常に前進します。
	人類は叡智(えいち)に向かっているのです。
	何のためなのでしょうか?
	あなたは何を遺しますか?
	何を託しますか?
	あなたのいなくなった世界を想像しましょう。
	
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