人は伸び伸びと生きなければなりません。
健(すこ)やかに生きるためには、伸び伸びと生きる以外に方法はないのです。
しかし、多くの人は伸び伸びと生きてはいません。
様々な制約に縛られているのが現状なのです。
ルールは大切です。
節度の無い自由ほど、苦悩をもたらすものはありません。
自由の意味を履き違えて節度を忘れてはなりません。
この世界には陰陽が存在しています。
何事にも自由と制約という二つの極が存在しているのです。
それは、自動車でいうブレーキとアクセルのようなものです。
自動車が安全に目的地に辿り着くためには、ブレーキとアクセルの使い分けが必要です。
ブレーキだけでは前に進まず、アクセルだけでは事故を起こすのです。
アクセルを踏み込むことは開放的であり、自由を得ることができます。
しかし、ブレーキという節度を忘れてしまえば、自由は不自由となるのです。
自動車に乗るすべての人が、ブレーキとアクセルの重要性を理解しています。
そして、それを節度の中で使い分けているのです。
しかし、人生における節度を理解している人は少ないのです。
あなたの心は、自動車のようなものです。
心は人生を歩んでいるのです。
心にもブレーキとアクセルが存在しています。
それは、破滅的な感情と建設的な感情です。
破滅的な感情は心を止めます。
それは、心にブレーキをかけて、歩みを止める役目を持っているのです。
不安や怒りなどの破滅的な感情によって、人は何かを止める(投げ出す、諦めるなど)のです。
建設的な感情は心を進めます。
それは、心のアクセルとなり、歩みを速める役割を持っているのです。
思いやりや楽しみなどの建設的な感情によって、人は何かを始めるのです。
どちらとも大切な役割ではありますが、バランスを欠いてはなりません。
破滅的な感情が多くてもなりませんし、建設的な感情が多くてもなりません。
どちらとものバランスが正しく保たれた時に節度が生まれ、人生は展開するようになるのです。
多くの人は破滅的な感情に縛られています。
人生を苦しい場所だと考えているのです。
そして、苦悩を抱えるのです。
ブレーキを踏み続けているのであれば、前進することはありません。
前進することがなければ、車は車庫から出られないのです。
多くの人が破滅的な感情を大切にしているために、心が苦悩の中から出られないでいるのです。
走り出せば景色を楽しむことができますが、ブレーキから足を離さなければそれは叶わないのです。
人は伸び伸びと生きなければなりません。
あなたは自らの心に乗って、人生という旅路を行くドライバーなのです。
日が沈む前に目的地に辿り着かなければならないのです。
あなたは心を自由に運転していますか?
破滅的な感情によって、その場に縛り付けてはいませんか?
多くの人が自由というものを誤解しています。
破滅的な感情は”悪”ではありません。
ブレーキの備わっていない自動車が”悪”でしょうか?
ブレーキが備わっていない自動車なんて、恐ろしくて運転することができないでしょう。
破滅的な感情を敵としてはなりません。
また、それに縛られてもなりません。
ブレーキとアクセルを使い分け、伸び伸びと運転するのです。
そうすれば、安全な旅路を楽しむことができるでしょう。
ハンドルばかりを眺めていたら、自分がどのような状態でどこにいるのか分かりません。
小さな視野、小さな価値観の中で生きてはならないのです。
あなたは伸び伸びと生きていますか?
強過ぎる制約の中に生きてはいませんか?
立ち止まっていてはなりません。
足踏みしても、時間は過ぎていくのです。
あなたは何のために生きているのですか?
ブレーキを外し、アクセルを踏み込まなければ分かりません。
自分なりの節度ある自由を楽しみましょう。
そして、人生の目的地へと辿り着きましょう。
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