乱れた心であっては、乱れた人生を生きることになります。
	人は、心によって世界を見て、心によって世界を歩み、心によって世界を築くのです。
	心の状態が大切なのです。
	心が乱れていたり、分裂していたり、歪んでいるのであれば、それに相応しい人生を得ることになるということを理解しなければならないのです。
	人生が心を無視することはありません。
	心の状態が人生を築くということを覚えていなければなりません。
	人の本質は魂です。
	それは霊的なものであり、幾重の人生を経験します。
	魂は違う時代に、違う肉体を以てこの世界に生まれます。
	そのため、魂の中には、これまでの人生の経験が蓄積されています。
	そのため、すべての生命には、生まれながらに個性が存在しているのです。
	性格や感性というものは、固体によって全く違うものであるのです。
	すべてが教育の成果であるのならば、性格や感性といった個性が存在するのは矛盾するのです。
	そのため、人は生まれながらに多くのものを所有しているのです。
	魂の中には多くの経験が蓄積されています。
	しかし、それは問題でもあるのです。
	人は人生においてポジティブな経験ばかりを得るのではありません。
	当然、ネガティブな経験も得ます。
	陰陽どちらの経験も得て、漸(ようや)く正しい道を見極めることができるのです。
	そのため、人は陰陽すべての経験を得るようになります。
	しかし、ネガティブな経験から生じるネガティブな感情や価値観というものが、時には進路を塞ぐこともあるのです。
	そのため、必要に応じてネガティブな感情と価値観を取り除く作業をしなければなりません。
	それが、人生における問題であり、苦悩であるのです。
	多くの人は問題や苦悩を誤解しています。
	それが”悪いもの”であると思っているのです。
	しかし、それはあなたの成長を促す大切な役割を担ってるものであるのです。
	これまでの経験が無駄になったことはありません。
	それが苦しい経験であろうとも、あなたを支え、人生を築いてきたのです。
	あなたにはそのようには思えないかも知れませんが、それが事実であるのです。
	しかし、状況(学びの段階)の変化によって、役割を終えることになります。
	役割を終えたものは取り除かなければなりません。
	そうでなければ、向上は難しいからです。
	既に役に立たなくなった荷物を抱えてたままで、これからのために必要な荷物を持ち運ぶことはできないのです。
	必要な荷物を持ち運ぶためには、不要になった荷物を下さなければならないのです。
	その工程が問題や苦悩として現れているのです。
	病の治療は簡単ではありません。
	それは問題と苦悩を導くでしょう。
	しかし、その工程によって病から解放されるのです。
	問題と苦悩に向き合うという治療を恐れ、それを拒否するのであれば、病は明らかに進行し、手には負えなくなるのです。
	病に対する治療を”悪いこと”だと考える人がいるでしょうか?
	誰もが病を治療したいと願うのです。
	人生における問題や苦悩は、あなたの魂の抱える問題を解決するための治療です。
	魂は心と人生を通してあなたに教えているのです。
	あなたが正さなければならないのは、状況的な問題や苦悩ではありません。
	あなたは自らの心を正すことを優先しなければなりません。
	その乱れや分裂や歪みを取り除くことを主とする必要があるのです。
	そうでなければ、同じことが繰り返されるからです。
	表現は違えど、同じような問題や苦悩は何度でも導かれるのです。
	季節によって畑には違う作物を育てなければなりません。
	収穫する予定の無い草木を蔓延(はびこ)らせてはならないのです。
	草木が蔓延る畑であっては、作物は収穫に結び付かないのです。
	草木の根を残すのであれば、同じことが繰り返されます。
	問題を解決するためには、草木の根を処理しなければならないのです。
	人生における状況的な問題や苦悩に捉われてはなりません。
	それは草木の枝葉のように見掛けに過ぎないのです。
	本質は心(魂)にあります。
	状況が知らせる問題や苦悩を手掛かりとして、自らの心の乱れを解決するのです。
	
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