すべての人は、集合意識と共に存在しています。
	どのような人も独立して存在しているのではありません。
	どのような人も、他人との関係性の中に生きています。
	誰とも関わりを持たずに生きることはできません。
	直接的にしても、間接的にしても、あなたは誰かとの関係を結んでいるのです。
	人と人を結ぶ絆というものを目視することはできません。
	それは、視覚では捉えることのできないレベルの物体(意識体)であるからです。
	絆を目視することはできませんが、それが存在し、強い力を有しているということをあなたは理解することができるでしょう。
	それを説明(証明)することができなくても、否定することはできません。
	目には映らないもの、理解することができないもの、説明することができないもの・・・
	この世界には、五感では捉えることができないそれ等のものが多く存在しているのです。
	しかし、多くの人は五感という肉体的な感覚の中に生きています。
	五感を通して認識する世界は限定的なものです。
	それは、五感の能力が万能ではないからです。
	五感は限られた情報に触れることはできますが、残念ながらすべてに触れることはできません。
	当たり前に存在している物質でさえ、五感では捉えることができないのです。
	視覚が捉えることができるのは、可視光だけです。
	それ以外の光を捉えることはできません。
	聴覚であっても、臭覚であっても、触覚であっても、味覚であっても同じことです。
	肉体には認識することができないことが、この世界には当たり前に存在しているのです。
	そのことを忘れてはならないのです。
	しかし、多くの人が五感を通して導かれる限定的な認識を正しいと思い込んでいます。
	そのため、限られた情報しか得ること、理解することができず、小さな世界の中に取り残されるのです。
	集合意識は五感によって捉えることはできません。
	それは、肉体だけの能力では認識することができないのです。
	肉体と精神の能力を合わせることによって、人はそれを知覚することができます。
	人は自らの意識(思考、感情、無意識)によって影響を受けています。
	あなたのすべての選択は、意識によって導かれるのです。
	自らの意識によって影響を受けるあなたが、他人の意識によって影響を受けないということがあるはずはありません。
	自らの意識と同様に、他人の意識からも影響を受けるのです。
	自らの意識と他人の意識の集合体が、集合意識です。
	それは、絆という囲いの中に集められます。
	そのため、人は自らの所属する集団からの影響を受けるのです。
	何かの宗教に所属すれば、その教義によって影響を受けます。
	国に所属すれば憲法に、地域に所属すれば文化に、会社に所属すれば戦略に、人間関係に所属すれば”正義”に影響を受け、やがてそれに従うようになるのです。
	集団意識の影響を軽んじてはなりません。
	あなたはいつの間にかに染まります。
	徐々に侵食(しんしょく)され、それに気が付くこともなく喜ぶようになるのです。
	集合意識は、あなたから真実の世界を奪います。
	誕生の時点から歪んでいる集合意識は、あなたを限定的な世界に閉じ込める働きを所有しているのです。
	すべての集合意識は歪んでいます。
	それは、そこに所属するすべての人が歪んでいるからです。
	それは避けることのできない事実です。
	人は誰もが既に歪んでいるのです。
	あなたは常に集合意識からの影響を受け続けているということを理解しましょう。
	あなたの意識は、集合意識によって乱れます。
	個は全体からの影響を受け続けているのです。
	集合意識は五感では捉えることができませんが、五感という限定的な能力と精神という限定的な能力を組み合わせた時には、その輪郭を捉えることができるでしょう。
	五感で認識することだけが真実ではありません。
	そのような限定的な世界に生きてはなりません。
	他人との絆を視認することはできませんが、それが存在しているということを理解することはできるでしょう。
	自分の中に意識が存在していることが理解できれば、他人との関係の中に集合意識が存在しているということを理解することもできるはずです。
	意識があなたと人生に影響を与えているということが理解できれば、集合意識も同じようにあなたと人生に影響を与えているということも理解することができるでしょう。
	何かを判断する時には、集合意識からの影響を考慮しなければなりません。
	様々な影響を考慮しなければ、正しい見解を導き出すことができないのです。
	帆船(ほぶね)を目的地へ辿り着かせるためには、船の能力に加え、海図と航海術、食料と医療・・・
	そして、気象と潮流などという様々な影響を考慮する必要があるのです。
	様々な影響を考慮しなければ、決して目的は果たされません。
	目視することができない集合意識の影響を考慮しましょう。
	
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