自分が何者であるのか?ということを知らなければ、人生は難しいでしょう。
どのような人にとっても、人生というものは苦悩に満ちています。
しかし、それは人生が苦悩を導いているのではありません。
人生がどう有るか?というのは、それを生きる人に任されているのです。
人生はあなたのものです。
それは、あなたの世界であるのです。
あなたと他人の人生が同じであるということはありません。
あなたは他人と違う人生を生きているのです。
それは、同じように見えて違う世界です。
それ等は交わっているように見えますが、交わることはないのです。
あなたは、自身の人生と他人の人生を別のものとして考えなければなりません。
他人が定める価値が、あなたの価値であるとは限りません。
あなたの定める価値が、他人の価値となるとは限らないのです。
どのような価値を見出すかは、その人生を生きる当人の力量に依存しているのです。
あなたは自分が何者であるのか?ということを知っていますか?
”あなた”とは何でしょうか?
”あなた”とは名前でしょうか?
”あなた”とは肉体でしょうか?
”あなた”とは性格でしょうか?
”あなた”とは立場でしょうか?
あなたは”あなた”を何だと思いますか?
そのことを知らない限りは、人生は難しいのです。
自分が何者であるのかも知らずに、必要を満たすことなどできないのです。
精密機器に水を与えればどうなりますか?
精密機器は立ち所に機能を停止してしまいます。
その精密機器にとって、水は”毒”であるのです。
自分が何者であるのか?ということを知らなければ、”毒”を飲むようなものであるのです。
それでは、問題が生じ続けることは容易に予想することができるでしょう。
あなたは何者ですか?
人間ですか?
肉体ですか?
脳神経ですか?
心臓ですか?
あなたの両親は、あなたの”親”なのでしょうか?
”あなた”を生んだのは、あなたの知っている両親ですか?
両親は、”あなた”の肉体を作り出すことには成功しました。
しかし、それは屍(しかばね)を作り出したに過ぎません。
肉体が肉体以上の存在を生み出すことはできないのです。
すべてが遺伝子情報によって決まると思いますか?
それは、肉体の所有する情報です。
ある人が自らの容姿を嫌悪するのはなぜですか?
ある人が生まれ持った性別とは別の性を自らに欲するのはなぜですか?
ある人が生存本能に反して、自ら死を求めるのはなぜですか?
ある人が肉体の欲求を満たしているのに、それだけでは決して幸福になれないのはなぜですか?
”あなた”が肉体であるのならば、そのような行為には説明がつかないのです。
ただ生存するだけで幸福であるはずなのです。
しかし、あなたはそれに満足することができません。
自分が何者であるのか?という問いに答えを導くためには、原点に立ち返らなければなりません。
始まりを知らなければ、自分自身であっても、その他の何事に対しても理解することはできないのです。
あなたは歴史を遡(さかのぼ)りましょう。
どのようなことに関しても、そのようにしなければなりません。
疑問を持つのです。
「それは何か?」
単純な問いです。
この問いに答えることなくして、すべては難しいでしょう。
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