あなたが受け取る状況は、あなたの心に由来しています。
	あなたは、自らの心を状況として受け取るのです。
	あなたがどこで何をしようとも、そこにはあなたの心が現れるということを覚えておく必要があるでしょう。
	同じことをしても、人によって受け取る状況は違うものとなります。
	レシピ通りに料理を作っても、その味は人それぞれに違うものになるのです。
	違う人が同じものを作ることはできません。
	それは、それぞれの心が違う状態にあるからです。
	人は(原始的な)機械ではありません。
	人は心であるのです。
	人生とは、自分自身と向き合う場所であり、人はそこで心をより良くしなければならないのです。
	あなたは常に心を育むように求められます。
	あなたが受け取る状況は、あなたの心を写し、あなたはそれと対峙しなければならないのです。
	心は不足しています。
	心は多く持ち過ぎています。
	心は歪んでいるのです。
	あなたが心と向き合う時には、その問題点と向き合うことになります。
	そのため、人生は苦しいのです。
	どこで何をしても、気に食わないことがあります。
	それは、誰にとっても言えることです。
	必ず気に食わない状況や他人に出会うのです。
	大抵の人はそれを否定します。
	気に食わない状況や他人を排斥(はいせき)しようと企(たくら)むでしょう。
	もしくは、そのような状態に対して自分を責め、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。
	状況や他人などの外にしても、自分という内にしても、それを攻撃するのであれば、苦しみは避けられないのです。
	あなたは学んでいるということを忘れてはなりません。
	気に食わない状況が解消されるということはありません。
	残念ですが、一つの問題を解決したとしても、次の問題が生じるからです。
	本質は、自分自身の心です。
	それを正す必要があるのです。
	心は広大です。
	あなたの認識が及ぶような小さなものではありません。
	あなたは隣の家の内部構造さえ知らないのです。
	最も近くにある心の構造を知っていると言えるでしょうか?
	知らないために、問題は突如として現れます。
	あなたには、心のどこにどのような問題が存在しているのか分からないのです。
	気に食わないことは、唐突に実現します。
	地面を掘り返せば、様々な形の石や木の根が現れます。
	穴を掘るという目的に対して、それ等は気に食わない問題となるのです。
	人生とはそのようなものです。
	あなたの目的に対して、障害となる状況や他人が必ず現れます。
	しかし、それが悪いということはありません。
	なぜなら、それ等はあなたが穴を掘る前からそこにあったからです。
	初めからそこにあったものに文句を吐いてはならないのです。
	後から穴を掘ったのはあなたであるからです。
	あなたが生まれる前から、心はありました。
	あなたが受け取る状況は、あなたの心に由来しているのです。
	あなたが生を受けたのも、あなたの心に由来しているのです。
	あなたのために、すべての状況、すべての他人が導かれます。
	しかし、それ等は初めからあったのです。
	初めからあったものに、あなたが出会うのです。
	あなたには、あなたにとっての気に食わないことがあります。
	それを否定することは簡単ですが、それでは穴を掘り進めることはできません。
	違う穴を掘ったところで、そこにも様々な形の石や木の根が存在しているのです。
	気に食わないこともあると受け入れましょう。
	すべてが気に入ることであれば、それこそ大きな問題を引き起こすのです。
	自分にとって良いことは決して良いことではありません。
	安易に考えてはなりません。
	なぜなら、あなたは未熟であるからです。
	未熟な考えが導き出した良いことは、決して良いことではないのです。
	気に食わないことも受け入れ、それを大切に考えてみましょう。
	そうすれば、そこから多くを学ぶことができるでしょう。
	それは、人生の目的の一つなのです。
	
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