樹木が豊かさを得るためには、果実を実らさなければなりません。
	樹木にとって、果実を実らせることは幸福なのです。
	樹木が果実を実らせるのは当然のことです。
	すべての樹木は、自らの幸福のために果実を実らせます。
	それは、より大きな目的である、自然界への貢献のためなのです。
	自分のために行うことは全体のためになります。
	全体のために行うことは自分のためになるのです。
	とは言え、人は利己主義を信仰してはなりません。
	最終的な目的は、世界への貢献としなければならないでしょう。
	人は樹木と同じように実りを得ます。
	それは、あなたの人格であったり、仕事であったり、使命であったりするのです。
	すべての人が自分なりの果実を実らせる必要があります。
	しかし、努力なくしてそれは実現しません。
	樹木は毎年果実を実らせますが、努力を怠っている訳ではありません。
	果実を実らせるために根を伸ばし、枝葉を茂らせているのです。
	その努力を基礎として、樹木は毎年のように果実を実らせるのです。
	人は毎日努力しなければなりません。
	人における果実は、いつ実るのか分かりません。
	それは、今日かも知れないし、十年後かも知れないのです。
	しかし、人は果実を実らせる必要があります。
	そうしなければ、豊かさや幸福を手に入れることができないからです。
	ただ生きるだけでは、豊かさや幸福を得ることはできません。
	ただの生命活動であっては、果実を実らせることのない樹木と同じなのです。
	果実を実らせることのない樹木に、豊かさや幸福は訪れるでしょうか?
	果実を実らせることのないその樹木があなたの所有物であるのならば、その樹木を切り倒し、別の樹木を植えるでしょう。
	役に立たない樹木は、農夫の手によって切り倒されるのです。
	樹木は毎年のように果実を実らせる必要があるのです。
	しかし、果実を実らせるだけでは足りません。
	無事に果実を実らせても、それを運ぶ者がいなければならないのです。
	樹木はそれを自分の力ではどうすることもできません。
	せっかくの果実も、それを運ぶ者がいなければ宝の持ち腐れとなってしまうのです。
	果実を運ぶのは動物です。
	そのため、樹木は動物を育まなければなりません。
	その動物が好む果肉によって、種子を包むのです。
	あなたの人格、仕事、使命は、誰かの役に立っているでしょうか?
	あなたが自分ではどれだけ良いものが出来上がったと思っていても、それを評価する人がいなければ価値がないのです。
	それは、独り善がりに過ぎないのです。
	そのため、利己的には行えません。
	自己陶酔に陥ってはならないのです。
	自分のために全体に貢献し、全体のために自分に努力するのです。
	あなたは、自分一人の力では何も成し遂げることはできません。
	樹木が動物に種子を運んでもらわなければならないように、あなたの人格、仕事、使命は、誰かによって運んでもらわなければならないのです。
	そのようにしなければ、豊かさも幸福も実現しないのです。
	自己満足の世界に生きてはなりません。
	樹木は自分のために果実を実らせますが、それは、動物のためでもあるのです。
	それは、巡り巡って自然界のためになるのです。
	あなたは日々努めなければなりません。
	自分自身にできることを懸命に果たしましょう。
	根を伸ばし、枝葉を茂らせなければならないのです。
	あなたはあなたの協力者のために努めましょう。
	あなたを支えてくれている人たちのために、懸命に努めなければならないのです。
	協力者の支えなくして、あなたに豊かさや幸福はありません。
	思い上がってはなりません。
	果実を実らせる樹木が偉いのではありません。
	運んでもらわなければ、自身では何もできないのです。
	感謝の中に生きましょう。
	そして、良い果実を実らせましょう。
	良い果実は、あなたの協力者を喜ばすでしょう。
	
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