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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2016年2月7日日曜日

反逆

あなたは他者を潤さなければなりません。
あなたは、自分のために行ってはなりません。
その行為が、自分の誉(ほま)れのためであってはならないのです。
その行為が自分のためであれば、あなたは却(かえ)って自分の誉れを失うでしょう。
あなたが自分の誉れのために行う程に、それは他者の誉れを生むのです。
人は、自分のために生きることができません。
それは、人が全体の一部に過ぎないからです。
あなたは、自然界の一つの命に過ぎず、他のどのような命とも等しいのです。
自然界は、共存共栄の精神によって成り立っています。
それは、争っているように見えるかも知れませんが、互いのために存在しているのが本質なのです。
そうでなければ、自然界は既に消滅しているでしょう。
それが豊かに存在しているのは、共存共栄の精神を重んじているからに他ならないのです。
自分の利益を追求するのであれば、その世界は破壊されるのです。
人の世は、自分の誉れのために行う者で満ちています。
他者のために行う者は多くはないのです。
そのため、人の世には苦悩が蔓延(まんえん)しているのです。
それは、互いが攻撃し合う仕組みを生み出し、互いに消耗するのです。
人は、人の世に属しているだけで苦しむのです。
しかし、多くの人は人の世に根差した幸福を求めています。
人の世が利己主義によって満ちている以上、人の世に根差した幸福などというものは幻想に過ぎません。
そのように矛盾したものは実現しないのです。
人が人の世において幸福を求めるためには、先ずは利己主義を廃止しなければならないのです。
人が自分の誉れのために行っている間は、誰一人として幸福を得ることはできません。
自己満足によって、偽りの幸福を楽しむことはできます。
しかし、それは虚しいのです。
真の幸福とは、他者を潤すことによってのみ実現するものなのです。
人の世は、自然界を倣(なら)って共存共栄の精神によって満ちなければなりません。
自然界を破壊しているのは人間だけです。
人の自己に対する(不足から生じる)強過ぎる欲求が、すべてを歪めているのです。
あなたが幸福を求めているのであれば、自分の態度を改めましょう。
それは、あなたの土壌となります。
自然の繁栄は、土壌によるのです。
あなたの幸福は、あなたの態度によるということを覚えておきましょう。
あなたはなぜ、他者を潤さないのですか?
なぜ、自分の誉れを求めるのですか?
自分の誉れを得たとしても、幸福は得られないのです。
自分の誉れが幸福であると思っているのですか?
人生というものを深く考えなければなりません。
自分勝手に幸福を宣言しても虚しいだけなのです。
実質が無ければ、それは脆(もろ)くも崩れ去るのです。
他者の幸福無くして、自己の幸福はありません。
全体の一部であるあなたは、全体の所有物なのです。
脳が健康であっても、その他の四肢が病に犯されているのであれば、脳は幸福を得られないでしょう。
あなたは、小さな腫物(しゅもつ)にさえ、動揺し、不安を覚えるでしょう。
全体の一部が自分勝手に行うことは、肉体が小さな腫物を得るようなものなのです。
あなたが小さな腫物に幸福を覚えるというのであれば、自分の誉れのために行いましょう。
あなたがそれを恐れるのであれば、他者の誉れのために行わなければなりません。
人の世には”愛”に対する反逆が跋扈(ばっこ)しています。
利己主義とは、”愛”に対する反逆なのです。
”愛”がなければ全体は潤わないのです。
”愛”のない場所に幸福などあるでしょうか?
他者の誉れを求めることは広義の”愛”です。
自分の誉れを求めることは狭義の”愛”なのです。
どちらも”愛”に違いはありませんが、その大きさは違うのです。
”愛”の大きさによって、幸福の大きさは違うでしょう。
それは、雨(水)の量によって、植物の数が違うようなものです。
多くの雨は、多くの命を養うでしょう。
あなたは他者を潤さなければなりません。

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