あなたは自分の家に帰らなければなりません。
それは、あなたが安心するためです。
あなたが安心するためには、自分の家に帰る必要があります。
それは、自分の家には、あなたの眠る場所があるからです。
他人の家にあっては、眠りを得ることは難しいのです。
それは、安心することができないからです。
あなたが穏やかな眠りを得るためには、安心する必要があるのです。
人は、他人の家にあって安心することはできません。
それは、そこに家の主人がいるためです。
客人が主人を意に介(かい)さないということがあるでしょうか?
客人は、家の主人からの施(ほどこ)しを受けます。
施しを受けて、それを気に病まない者がいるでしょうか?
どのような客人も、家の主人に対して謝意を以て返すでしょう。
横柄な態度を取るのは客人ではありません。
それを許されているのは、家の主人か強盗だけなのです。
安心して眠りを得ることができる場所があなたの家なのです。
あなたの寝床はどこにあるでしょうか?
あなたの安心はどこにありますか?
あなたは最も大きな安らぎに帰らなければならないのです。
その生き方に安らぎはありますか?
あなたは安心して眠りを得ることができているでしょうか?
あなたに安らぎがないというのであれば、それは他人の家にいて、気が休まらないのと同じです。
その生き方は、あなたに相応しくないでしょう。
多くの人は他人の家に行っては施しを欲します。
何も持たずに出向き、他人の家の財産を漁(あさ)るのです。
どのような客人も、他人の家で横柄な態度によって財産を漁るのであれば、強盗となるでしょう。
多くの人は苦しみながら生きています。
やりたくないことを仕事にし、不満や不安に追い立てられます。
しかし、幸福を求めているのです。
他人の家の財産を漁る強盗が、どうして幸福を得ることができるのでしょうか?
強盗が得るものは懲(こ)らしめであるのです。
そこに喜びはなく、自由もありません。
あなたの家には安らぎがあります。
世の中を見ましょう。
そこには様々な生き方があるのです。
あなたの生き方はあなたが決めるべきなのです。
他人にはそれを知ることができません。
あなたの家がどこにあるのか、他人には分からないのです。
あなたは、安らぎを以て我が家を知るでしょう。
様々な価値の置き方があります。
しかし、あなたは安らぎに価値を置く必要があるでしょう。
他に価値をおいて苦悩を得ているのであれば、どれだけ努めても幸福を得ることはできないのです。
他人の家にあって眠ろうと努めても、あなたは安心して眠ることはできないのです。
苦悩の中に幸福を見出そうとしても、あなたにはできないでしょう。
あなたの幸福は、安らぎを得る生き方の中にこそ存在しているのです。
あなたは自分の家に帰らなければなりません。
いつまでも他人の家の財産を漁っていてはなりません。
あなたが本当に求める生き方とはどのようなものですか?
あなたは今の生き方に本当に満足しているのですか?
後悔する時には、時間は僅(わず)かとなっているでしょう。
自分に聞いてみなければなりません。
あなたは自分の人生を軽んじてはなりません。
安心して眠ることが大切なのです。
苦悩を覚える他人の家を出ましょう。
あなたは、自分の家に帰るのです。
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