あなたには、果たすべき目的があるのです。
そのことを忘れてはなりません。
あなたは、目的を以(もっ)て”それ”を行っているはずです。
目的はそれぞれのものであり、あなたは自分の考える目的に従えば良いでしょう。
多くの人は、自分が目的を果たすために”それ”をしているということを忘れています。
それは、状況が思い通りには進まないからです。
どのような道も、必ず問題が生じます。
問題の生じない道は存在しません。
それは、問題こそがあなたに目的を果たす力を与えるからです。
問題という抵抗が存在しなければ、あなたは道を進むことができません。
氷上を歩むことが難しいように、問題の存在しない道を歩むことは難しいのです。
問題によって、あなたは前進する力を得ているということを覚えておきましょう。
多くの人は、問題によって道を阻(はば)まれていると考えています。
問題が生じているために、道を進むことができないと思い込んでいるのです。
あなたは、それが誤解であるということを覚えておかなければなりません。
問題は存在して良いのです。
寧(むし)ろ、問題が存在しなければ困るのはあなたなのです。
多くの人は、誤解を抱いています。
問題が悪いものだと考えているのです。
そのため、問題を否定し、争います。
多くの人は、問題に対して感情を乱します。
多くの人は、問題に対して、心頭で相手をしているのです。
多くの人は、問題に対して、破滅的な感情を抱きます。
怒りや不安や悲しみといった感情によって、問題と向き合うのです。
そのような感情は、あなたの熱意を奪います。
多くの人は、自らの選択によって、道に停滞しているのです。
問題が道を阻んでいるのではありません。
あなたの選択が、道を阻んでいるのです。
自らが苦しいのを、誰かや何かのせいにしてはなりません。
あなたが苦しいのは、問題に対して心頭で相手をしているからです。
前述(ぜんじゅつ)したように、問題は存在して良いのです。
あなたが問題を目の当たりにして、心頭で相手をしなければ良いだけなのです。
冷静に対処すれば、問題から多くのことを学ぶことができます。
あなたが問題の存在を認めるのであれば、問題は成長の糧(かて)となるのです。
問題を敵にして、成長することのできる人はいません。
問題は、敵ではありません。
あなたはそのことを覚えておかなければなりません。
利己的な考えに従っているのであれば、問題を敵として争うでしょう。
利己的な考えに従っている者が成長することはできないのです。
あなたの目的は、利益によって自己を満足させることではないでしょう?
自己の利益を追求したところで、他者が損失によって苦しんでいれば、満たされることはないのです。
あなたは豊かな人生を望んでいるはずです。
それがどのようなものであるのか?ということを考えなければならないのです。
あなたの果たすべき目的は何ですか?
何のために、”それ”を行っているのですか?
目的を見失った者は、総じて苦しみに至ります。
あなたは苦しむために生まれたのではありません。
苦しむために道を行くのでもないのです。
どのような問題を前にしても冷静でありましょう。
考察すれば、その問題が大切な成長の糧であることを理解することができるのです。
あなたが考察するためには、目的意識が必要なのです。
自己の利益のために、冷静さを失ってはなりません。
あなたの目的とは、自己の利益などという小さなものではないのです。
問題に対して、心頭で相手をしてはなりません。
問題を大切に扱いましょう。
そうすれば、あなたは道を進むことができるでしょう。
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