人生は、あなたの思い通りには展開しません。
	あなたは、自分の意のままに人生を操ることはできません。
	人生は、あなたの期待を裏切ります。
	それは、あなたが成長を実現するためです。
	あなたが成長するためには、人生が思い通りに展開してはなりません。
	なぜなら、思い通りになるということは、変化する必要がないということだからです。
	変化する必要がなければ、成長する必要がないということなのです。
	あなたの人生の目的は成長です。
	それは、人生を終える時まで変わることがありません。
	あなたは、常に成長を求められているのです。
	そのため、人生は最後まで思い通りには展開しないのです。
	しかしながら、多くの人はそれを嫌います。
	多くの人は、自分の思い通りに人生を展開させたいという願望を所有しています。
	多くの人は、自我意識が勝っているのです。
	多くの人は、自分という存在を主体とした価値観に従っているのです。
	あなたは、それが危険なことであると理解しなければなりません。
	自分という存在は未熟です。
	それに従っていれば、あなたは道理に背くことになるのです。
	道理に背けば、乏しさを受けるのです。
	人は、成長するほどに道理を理解します。
	そして、それを超えることができないということを理解するのです。
	そのため、成長した人ほど謙虚(けんきょ)さを尊重し、人生を思い通りに展開させることには執着しなくなるのです。
	それは、人生を思い通りに展開させることの矛盾に気が付くからなのです。
	人生を思い通りに展開させようとする多くの人は、船頭が未熟者であるということに気が付いていません。
	未熟な船頭は潮流や天候や地形を見誤ります。
	それ等の重要な情報を見誤っていれば、様々な問題を抱えることによって、目的地へと辿り着くことはできないのです。
	あなたには、船頭が未熟者という矛盾に気が付くことができるでしょうか?
	船が無事に目的地へと辿り着くために船頭にできることは、潮流や天候や地形に逆らわないことだけです。
	どのような船頭も、自然に逆らうことはできないのです。
	それは、自然に比べて、船頭や船は小さな存在であるからです。
	多くの人は、その事実を忘れているのです。
	自我意識によって、いつの間にかに、船頭や船の方が大きな存在であると錯覚しているのです。
	そこに傲慢(ごうまん)があるのです。
	そして、自然を思い通りに操ろうとする船頭が出来上がるのです。
	あなたは、人生が思い通りに展開することを望んではいませんか?
	残念ながら、あなたよりも大きな人生を思い通りに展開させることはできません。
	あなたにできることは、人生を受け入れることなのです。
	逆らうことでは豊かさを得られません。
	逆らえば、乏しさを得るのです。
	嵐の海に船を出せばどうなるでしょう?
	嵐の日には、航海はしないものなのです。
	嵐の日には、航海の準備をすれば良いのです。
	人生には、停滞しているような時期が存在します。
	変化を感じられず、退屈や不安な日々を過ごすことがあるのです。
	それは、そうしなければならないからです。
	あなたは、思い通りに人生が展開することを恐れなければなりません。
	あなたは決して、人生を思い通りに展開させられるほどの存在ではないのです。
	欲に溺れてはなりません。
	人生をよく観察しましょう。
	あなたは、自らの分際を弁(わきま)えなければなりません。
	問題を抱え、人生が展開しないような時期にも、あなたは不貞腐(ふてくさ)れてはなりません。
	自暴自棄(じぼうじき)になり、冷静さや計画性を失ってはなりません。
	あなたには、潮流や天候や地形をどうすることもできません。
	あなたには、人生をどうすることもできないのです。
	苦境から逃れようとして、足掻(あが)く必要はありません。
	苦しい時には、苦しんでいれば良いのです。
	苦しみから逃れようとすることは、嵐の海に出航(しゅっこう)するようなものなのです。
	人生は、思い通りに展開しなくても良いということを覚えておきましょう。
	そして、それを受け入れましょう。
	そうすれば、人生は思い掛けず、豊かさを導くでしょう。
	
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