あなたは、自分が何を選択するのかを考えなければなりません。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
すべての原因はあなたから生じ、すべての結果はあなたに導かれるのです。
あなたは、自らの選択を体験するでしょう。
あなたは、自らの選択の結果を否定することはできません。
どのような選択であろうとも、その結果を受け取らなければならないのです。
結果を受け取る時になって、それを拒んでも無駄です。
あなたには、因果の仕組みを否定する力はないのです。
原因は、確実に結果を実らせます。
日光や風雨や肥料が、確実に果実を実らせるように、あなたの選択は、その結果を確実に導くのです。
因果は少しずつではありますが、確実に実ります。
しかしながら、多くの人は自分が因果を育てているということを知らないのです。
目の前の状況に対して驚愕(きょうがく)し、不満や不安を抱いているのがその証拠なのです。
あなたが自らの選択を考慮(こうりょ)しているのであれば、目の前に導かれるすべての状況が当然の結果であるということを理解することができるのです。
目の前の状況に対して驚愕し、不満や不安を抱くのは、それを予想していなかったからに他なりません。
そのような人は、自らの選択を考慮していないということなのです。
自らの選択を考慮している人は、目の前にどのような状況が導かれるのかを、ある程度、推測(すいそく)することができます。
それは、心の準備ができているということなのです。
因果の仕組みを理解し、自らの選択を考慮している人は、目の前に導かれる状況に対して、いちいち驚愕する必要も、不満や不安を抱く必要もないのです。
あなたには、どのようなタイミングによって因果が実を結ぶのかを知ることはできませんが、それは確実に実を結ぶのです。
因果は一つではなく、原因の種類に応じた結果が導かれるのです。
蜜柑(みかん)の種を蒔けば、蜜柑の木が芽吹きます。
林檎(りんご)の種を蒔けば、林檎の木が芽吹くのです。
蜜柑も林檎も、それぞれに成長します。
多くの人は、”悪いこと”をした後でも、”良いこと”によって因果を免(まぬ)れると考えます。
しかしながら、あなたが因果を免れることはありません。
”悪いこと”は悪い実を結び、”良いこと”は良い実を結ぶのです。
そのため、多くの人は”良いこと”を継続することができません。
それは、良い実を収穫する前に、悪い実を収穫しなければならないからです。
大切なのは、自分が何を選択するのかを考えることです。
原因が結果を導くのです。
悪い種を蒔かなければ、悪い実を収穫することはありません。
良い種を蒔けば、良い実を収穫することができるのです。
問題と思える状況が導かれたとしても、そこに不満や不安の感情を選択してはならないのです。
それは、問題という果実から、不満や不安などの種を取り出して蒔くようなものだからです。
問題に対して、不満や不安を抱いている人は、いずれ苦悩することになるのです。
それは、当然の結果です。
問題に対して、楽しさや希望を抱く人は、いずれ喜ぶことになるのです。
それも、当然の結果なのです。
人生は、自分の選択によって大きく変わります。
蒔く種の種類によって、あなたの畑は様変わりするのです。
悪い種を蒔けば、悪い実を収穫する畑になります。
良い種を蒔けば、良い実を収穫する畑になるのです。
良い種とは、心を清らかにする感情のことです。
不満よりも満足を、不安よりも安心を、争いよりも調和を、苦しみよりも喜びを、欲するよりも与えることを選択すれば良いのです。
状況を変えることはできなくても、心の中を変えることはできます。
特別な方法や時間や金銭は必要ありません。
ただ、辛抱強く選択し続けることだけです。
熱意さえあれば、あなたは心を変えることができるのです。
因果は確実に実ります。
あなたはそれを軽んじてはなりません。
今は問題ではないことであっても、後に必ず問題として導かれます。
一つ一つの選択は小さなことではありますが、小さなことの積み重ねこそが結果なのです。
熱意を以(もっ)て、自らの選択を考慮しましょう。
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