あなたの目的は、成長することにあります。
	あなたは、この人生において、自らを成長させるための時間を過ごしているのです。
	すべての経験は、自分を知るための学びです。
	あなたが成長するということは、自分を知るということなのです。
	自分を知ることによって、あなたは成長することができます。
	自分を知らない者は、成長を知らないのです。
	自分を知らない者は、成長が乏しく、多くの問題を引き起こし、多くの苦悩を抱えていることでしょう。
	すべての人が幸福を求めています。
	すべての人が豊かな人生を望んでいるのです。
	幸福も豊かさも、それぞれの形が存在し、同じものとして扱うことはできません。
	しかしながら、幸福感や充足感というものは、それぞれに共通しているものなのです。
	それを幸福や豊かさと呼ぶのです。
	人は、それぞれの幸福感や充足感を得るために生きているのです。
	すべては、成長のためなのです。
	あなたは自分を知らなければなりません。
	しかしながら、あなたは自分を直接的に認識することができません。
	すべての存在は、”自分”というものを直接的に認識することができないのです。
	それは、それが自分だからです。
	あなたに認識することができるのは、自分以外の存在です。
	残念ながら、あなたは自分だけは直接的に認識することができないのです。
	そのため、あなたは自分以外の存在を観察することによって、自分という存在を推測(すいそく)する必要があるのです。
	あなたは、自分以外の存在によって、自分という存在を間接的に認識することができるのです。
	あなたが自分を知り、人生に幸福と豊かさを実現するためには、自分以外の存在を観察し、それ等に対する認識を深める必要があるのです。
	認識の対象を限定しては、自分を知ることはできません。
	なぜなら、どのような対象も、必ず自分を映しているからです。
	あなたは、どのような対象からも、自分を知るヒントを得ることができるのです。
	自分以外の存在は、自分の欠片(かけら)であるということを知らなければならないのです。
	多くの人は、自分にとって良いものを見ようと努めています。
	美しいと思うものを求めているのです。
	それが悪いことだとは言いません。
	しかしながら、それは自分の一面を見ようとしているに過ぎないのです。
	残念ながら、あなたは良い人ではありません。
	残念ながら、あなたは美しくはないのです。
	残念ながら、あなたは歪んだ人でもあります。
	残念ながら、あなたは醜(みにく)くもあるのです。
	光と共に影が存在しているように、あなたは善と悪、美と醜(しゅう)によって構成されているのです。
	自分を知るということは、自分の善と悪、美と醜を知るということです。
	そのため、良いものを見ようと努め、美しいものを求めているのであれば、自分の虚像を認識することになるのです。
	自分に対する認識が間違っているのであれば、人生における選択も間違うことになります。
	それは、問題を引き起こす選択をするということなのです。
	多くの人は問題を抱えています。
	多くの人は、苦悩と共に生きているのです。
	それは、偏見によって自分以外の存在を選別しているということを意味しているのです。
	正しい認識とは、全体への理解によって実現します。
	一部だけを見て、理解を得ることなどできるはずがないのです。
	多くの人は、欲望に従って自分にとって都合の良いものや、自分にとって美しいものを好み、それだけを見ようとしています。
	そして、自分にとって都合の悪いものや、自分にとって醜いものを嫌い、それ等から目を背けるのです。
	この世界には、陰陽の仕組みが存在し、一つの対象には、それに対峙する対極の性質が存在するのです。
	陽を求めるのであれば、同時に陰を求める必要があるでしょう。
	偏見は幸福や豊かさには繋がりません。
	人は、”片足”で歩むことはできないのです。
	陰と陽の二つの性質を大切にすることによって、初めて歩むことができるのです。
	美しいものだけを追い求めてはなりません。
	醜いものによっても学ぶことは多いのです。
	自分の欠片を集めましょう。
	そして、成長を実現しましょう。
	
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