この世界には、因果の仕組みが存在しています。
すべては因果に根差します。
一切は、因果を離れることができないのです。
結果には、それに相応しい原因が存在しています。
原因に相応しくない結果は存在しません。
結果に相応しくない原因も存在しないのです。
原因は、必ず結果に結び付きます。
因果の仕組みにおいて、発芽しない種は存在しないのです。
すべての因果は実ります。
あなたはそのことを覚えておかなければなりません。
因果の実りは、必要を満たして実現します。
種が発芽するには必要な条件を満たさなければなりません。
必要な条件が満たされた時、種は発芽するのです。
因果の実りも、必要に応じて導かれます。
しかしながら、必要とは、あなたの都合ではありません。
それは、あなたの成長にとっての必要なのです。
あなたが成長するために最も適した時期に因果の実りは実現するのです。
それは、一つの成果として現れるのです。
あなたにとってどのような成果であろうとも、それは、成長のために導かれます。
どのような成果を得ようとも、それによってあなたは成長することができるのです。
あなたは未熟です。
未熟なあなたの都合に合わせていれば、いつまでも成長を実現することができません。
あなたにとっての必要は、因果の仕組みが見極めるのです。
そのため、あなたはそれを信じて、原因を選択しましょう。
成果の時期を選ぶことはできませんが、原因を選ぶことはできます。
あなたは、何の種を蒔(ま)くのかを選ぶことができるのです。
蒔いた種は、条件を満たして発芽します。
種を蒔くという原因を選択したとしても、発芽という結果は自然任せなのです。
原因を選択したとしても、結果は待たなければならないのです。
多くの人は、結果を待つことができません。
それは、青い果実を貪(むさぼ)るようなものなのです。
熟していない果実を貪れば、渋味(しぶみ)を味わうことになります。
熟すれば美味しい果実も、青い時に貪れば台無しなのです。
大切なのは、待つことです。
”果報は寝て待て”という言葉があるのです。
種を蒔き、懸命に世話をして、成果は自然に任せるのです。
成果も自分の力で得ようとするのは傲慢(ごうまん)に他ならないのです。
思い通りの成果を手にしようとしてはなりません。
それでは、因果は歪んでしまいます。
それは、毒の果実を結ぶ種を蒔くようなものなのです。
成果を欲してはなりません。
何を得ようとも、それで良いのです。
そこから成長すれば良いのです。
思うような成果は必要ではありません。
思い通りの成果を得るのであれば、それ以上に成長することはできないのです。
思い通りの成果には、新たな発見は存在しないからです。
思い通りにいかない状況だからこそ、成長することができるのです。
成長とは、苦しい状況において実現されます。
楽な状況では、成長する必要などないのです。
多くの人が、楽な状況を欲しています。
それは、成長を否定していることと同じなのです。
そこには、豊かさは実現しないのです。
残念ながら、あなたには思い通りの成果は導かれません。
あなたの計画は頓挫(とんざ)するでしょう。
あなたはそれを嘆(なげ)きます。
しかしながら、これからはそれを喜びましょう。
思い通りにいかないことが最善です。
この世界には、思い通りの成果よりも、より良い成果が存在しているのです。
あなたの思い付くことは、残念ながら、あなたにとっては良いものではないのです。
思いも付かないことこそが、本当に良いものなのです。
そのことを覚えておきましょう。
出来る限りのことをしましょう。
原因を積み重ねることを続け、成果を気にしてはなりません。
そして、思いも付かない成果を、思い掛け無い時期に得るのです。
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