この世界には、陰陽の仕組みが存在しています。
	陰とは破滅的な方向性であり、陽とは建設的な方向性です。
	この世界は、陰陽の協力によって成り立っています。
	破滅的な力と聞けば、ネガティブな印象を抱く人もいます。
	しかしながら、破滅的な力は決して悪いものではありません。
	この世界には循環が存在し、循環している状態こそを豊かさと呼ぶのです。
	循環は、破滅的な力と建設的な力の入れ替わりによって実現します。
	死がなければ、生はないのです。
	生を得るためには死を得る必要があります。
	死を得るためには生を得る必要があるのです。
	破滅的な力と建設的な力は、互いに協力して循環を生み出しているということを覚えておきましょう。
	この世界には、不自然と自然が存在しています。
	不自然とは、破滅的な方向性であり、自然とは、建設的な方向性です。
	それは、あなたの内にも存在しています。
	あなたは、自我(弱い心)という不自然と、真我(しんが)(強い心)という自然を兼ね備えているのです。
	自我はあなたに破滅的な力を与え、真我は建設的な力を与えます。
	自我によって、あなたは死を得ることができ、真我によって、生を得ることができるのです。
	人は常に自我と真我によって循環しているのです。
	自我とは地面を捉える足であり、真我とは次の地面に差し出された足なのです。
	自我と真我の協力によって、あなたは真理へと歩みを進めることができるのです。
	そのため、あなたが真理を求め、道を探求しているのであれば、心の中には葛藤(かっとう)が生じているのです。
	自我と真我による葛藤は、悩みや迷いとして認識されるのです。
	あなたが悩み、迷っているのは、真理を求めて道を探求しているからに他ならないのです。
	悩みとは、循環なのです。
	多くの人は悩みを悪いものと決め付けます。
	しかしながら、悩みが無いということは、進化も無いということです。
	次の一歩を踏み出すことによって、その歩行は不安定な状態を得ます。
	差し出した足をどこに置くのか?
	置いた後に転ばないか?
	怪我をしないか?
	様々な不安が生じるのです。
	真理への道のりはそのようなものなのです。
	人は葛藤の中に道を見出す必要があるのです。
	悩みがあるということは、変化のプロセスにいるということなのです。
	人生には悩みが尽きません。
	人生に悩みが無いということは、停滞を意味しているのです。
	それは循環を離れた状態であり、導かれるのは乏しさです。
	一見すると、悩みが無いことを豊かさだと考えるでしょうが、本質は逆なのです。
	大切なのは、悩みを受け入れるということです。
	多くの人は悩みを否定します。
	それは、悩みを悪いものだと決め付けているからです。
	あなたは、悩めることに感謝しましょう。
	そうすれば、物事の本質が見えてきます。
	悩みを抱いた状態を楽しく生きるのです。
	そうすれば、次の一歩を踏み出していることに気が付くでしょう。
	悩みを否定するのは不自然な態度です。
	それは、悩みが存在するのが自然だからです。
	残念ながら、悩みを抱えない人は存在しません。
	すべての人が悩みを抱えているのです。
	悩みを抱えていて良いのです。
	悩みを無理に解決する必要もありません。
	循環を促(うなが)すために悩みが導かれるのです。
	悩みによって多くを学び、考え方を改めることができれば、価値観の循環が生まれ、悩みは解決するのです。
	無理に悩みを解決しようとして、考え方を改めることもなく強引に事を進めれば、却(かえ)って悩みは大きく育つのです。
	状況を把握しなければなりません。
	それは、悩みと向き合うということなのです。
	結果は思い通りにはなりませんが、最善が導かれます。
	安心して悩みましょう。
	
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