あなたは、目的を果たさなければなりません。
それは、あなたが果たすべき目的なのです。
他の誰かの果たすべき目的ではありません。
あなたには、あなただけが果たすべき目的があるのです。
目的を果たすのは、あなたの仕事です。
目的を果たすためには、それを果たすに相応しい自分を実現しなければなりません。
そのためには、成長する必要があるのです。
成長することがなければ、目的を果たすこともありません。
人生の目的は、容易に果たすことの出来るものではないのです。
なぜなら、成長を実現することが容易ではないからです。
成長を実現するためには、全方向性への成長が求められます。
一箇所を成長させたとしても、それは、成長ではないのです。
例えば、多くの人は、強くあることが成長であると考えます。
成長するために、強くあることを目指しているのです。
強さとは、限定された方向性です。
強さを強化することは、例えば、硬(かた)さを強化するようなものです。
それは、枯れ枝のようなものなのです。
ただ、硬くするだけであれば、それよりも強い力の前に折れてしまいます。
硬くするだけではならないのです。
強さを求める人は、弱さを嫌います。
弱さとは、柔らかさのようなものです。
多くの人は、柔らかさを弱さだと考えるのです。
それは、若枝(わかえだ)のようなものなのです。
ただ、柔らかくするだけであっては、簡単に折れてしまうのです。
強さを求める人は、それを嫌うのです。
大切なのはバランスです。
成長とは、全方向性の強化です。
強さと弱さの強化によって、成長は実現するのです。
力強く、しなやかな枝であれば、暴風にも耐えることが出来ます。
暴風に耐えるためには、強さと弱さが協力しなければならないのです。
多くの人は、全体性を見失っています。
多くの人は、全体の一部分に捕らわれているのです。
そのため、成長しようとして、強さにこだわるようになってしまうのです。
成長するためには、弱さが必要です。
弱さの協力がなければ、人は成長を実現することが出来ないのです。
あなたは、弱さも役に立つということを覚えておきましょう。
自分の弱さを拒絶してはなりません。
弱さを活用することで、成長を実現させるのです。
水は飲まれる程に弱い存在ですが、それを飲み干すことは出来ません。
水は生命に対して、従順に仕(つか)えていますが、水がなければ命を保つことは出来ないのです。
水は弱い存在ですが、それはとても強い存在でもあるのです。
暑い時には蒸発し、寒い時には凍ります。
水は環境に支配される弱い存在ですが、それがなければ自然は存続しません。
自然は、最も弱い水によって支えられているのです。
人は未熟な存在です。
それぞれに弱さを抱えています。
多くの人は弱さを否定します。
それは、強さを求め過ぎているためです。
大切なのは、弱さを認めることです。
弱さを認めることによって、人は環境に順応することが出来るのです。
しかしながら、弱さを認めず、強くあろうとすれば、自我を押し通すことになります。
それは、枯れ枝のように、やがては折られて投げ捨てられる結果に至るのです。
あなたは、強くある必要はありません。
あなたに必要なのは、成長することなのです。
弱さを認めることが出来れば、成長を実現することが可能です。
弱さも役に立つということを理解し、自分の弱さを認めましょう。
そうすれば、成長し、豊かに生きることが出来るでしょう。
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