人は、不自由に縛られます。
人は、小さな世界に生きているのです。
人は世界を知りません。
人が知っているのは、世界の一部なのです。
それは、とても小さな世界なのです。
すべての人が未熟に生まれました。
そして、すべての人が無知を背負い生きているのです。
人は未熟であり、無知です。
そのために世界を知らないのです。
小さな世界に生きることは、小さな価値観と共に生きるということです。
小さな価値観と共に生きることは、誤解や偏見を抱えて生きるということなのです。
すべての人が誤解や偏見を抱えながら生きています。
すべての人が、小さな価値観に縛られているのです。
小さな価値観は、誤解や偏見を通じて世界を判断します。
それは、理(ことわり)を離れた判断に陥(おちい)るのです。
判断が理を離れるのであれば、人生は豊かさを離れます。
人生を豊かに生きるためには、理と共に生きる必要があるのです。
理とは、全世界のことです。
理と共に生きるというのは、世界と共に生きるということです。
理から離れるというのは、一部の世界を生きるということなのです。
人が世界を離れ、一部の世界を生きるのには理由が存在します。
それは、弱さを抱えているからです。
人の抱える弱さによって、人は世界の一部に閉じ籠(こ)もるようになるのです。
人は弱さ故(ゆえ)に、世界を否定します。
人は弱さゆえに、自分の考えを曲げることが出来ないのです。
多くの人は、自分が正しいと思い込んでいます。
多くの人は、自分の判断によって人生を築こうとしているのです。
しかしながら、すべての人は未熟であり無知です。
未熟であり、無知な者の判断が正しいことなど有り得ません。
あなたは、幼い子どもの判断に従うでしょうか?
素人の意見に従いますか?
あなたは、”知っている人”の判断や意見に従うことでしょう。
それは、”知っている人”の世界は、知らない人の世界よりも広大であるからです。
より広い世界を知っている人の判断の方が優れています。
知っている人の判断の方が、より豊かさに近いのです。
大切なのは、世界を広げることです。
多くの人は、自分の考えや価値観を固定します。
考えや価値観を改めないままに歳を取るのです。
そのため、いつまで経っても世界は変わりません。
多くの人は、いつも同じ世界を生きているのです。
人生の目的は成長することにあります。
成長するということは、世界を広げるということです。
より広い世界に生きる者が、より成長したということなのです。
危機感もなく、いつまでも小さな世界を生きていれば、それがいつかその人にとっての全世界となってしまいます。
自分が愚かな判断をしていることにも気付かずに、それを正義として主張するようになるのです。
あなたは、小さな世界に縛られてはなりません。
世界を広げるのです。
世界を広げるためには、受け入れなければなりません。
受け入れるためには、心を静かにしなければならないのです。
心を静かにするということは、自己主張を手放し、聞く耳を持つということです。
心の騒がしい者には、より広大な世界を受け入れることは出来ません。
主張の激しい者には、受け入れる度量(どりょう)がないのです。
豊かな人生を生きようと考えるのであれば、聞く耳を持ちましょう。
自己主張に打ち勝ち、小さな世界を乗り越えましょう。
自分が正しいという自己主張こそが、あなたの自由を奪います。
あなたは未熟であり、無知なのです。
何事からも学ぶ姿勢を見失ってはなりません。
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