特別な人生

人は、それぞれの人生を生きるために生まれました。

人は、自分の人生を生きなければなりません。

それは、特別なものではありますが、自然なものなのです。

特別を誤解してはなりません。

特別とは、決して不自然なものではないのです。

無理をして得るものが特別ではないということを理解する必要があるのです。

特別とは、自然のことです。

あなたが自然であれば、それが特別なのです。

それは、あなたが唯一の存在であるからです。

あなたがあなたであることこそが、特別であるということなのです。

そのため、他の誰かのように成ろうとして無理をする必要はありません。

自分を否定して、不自然な状態に陥（おちい）る必要もないのです。

人は、特別を求めます。

それは、自然のことです。

誰もが、自分の人生を生きることを目的としているために、特別を求める気持ちを所有しているのです。

しかしながら、多くの人は特別を誤解しています。

多くの人は、特別というものが最も小さなものであるということを知らないのです。

多くの人にとって、特別とは最も大きなものです。

多くの人は、最も大きく成ろうと努めるのです。

それは、外へ目を向ける行為なのです。

多くの人は大きなものを探し、大きく成ろうとするために、特別を外に探します。

例えば、尊敬する誰かのように成ることこそが、特別だと考えているのです。

残念ながら、大きく成ったところで、特別を得ることは出来ません。

特別とは、自然に成ることであり、それは、余計なものを削り落として小さく成ることなのです。

あなたが自分であり、自分の仕事をすることこそが特別なのです。

それは、この世界にとっての特別です。

大切なのは、この世界にとっての特別であるということなのです。

多くの人は、自分の中での特別な存在を目指しています。

そのため、甚（はなは）だしい状態を追い求めるのです。

人生を思い通りにしようとしても、良いことはありません。

それは、人が未熟であるからです。

未熟者の見解は未熟です。

そのため、人生を思い通りにしようとする程に災難が襲うのです。

あなたは自分の考える特別を目指してはなりません。

学びは大きく膨張（ぼうちょう）するためではなく、小さく縮小するためのものでなければなりません。

余計を削り落とし、純粋に近付くことが学びの目的なのです。

多くを学ぶことによって、自分を見失ってはなりません。

多くを学ぶことによって、自分を見詰めなければならないのです。

あなたは、自分の仕事と他者の仕事の違いを理解しなければなりません。

自分の人生と他者の人生を混同してはならないのです。

特別であるということは、自分であるということです。

それ以上の理由はありません。

あなたは、誰とも同じでなくて良いのです。

誰にも理解される必要もないのです。

理解される必要がなくても、自分であれば良いのです。

それでも、必ず理解者は現れます。

あなたが自分である程に、多くの理解者が現れるのです。

あなたが他者のように成ろうとして、大きく膨張するのであれば、その偽りの姿を貪（むさぼ）る人たちは現れても、真の理解者は現れないのです。

それは、虫の死骸（しがい）に集まる蟻（あり）のように、隊列を組んで現れます。

そして、屍（しかばね）を貪り、それ以上に得るものがなくなれば、再び隊列を組んで去っていくのです。

不自然に膨張してはなりません。

自然に生きるのです。

自分が小さければ、人生に思い悩むこともありません。

それは、自分のやるべき仕事は他にないからです。

自分の人生を生きるためには、余計（不自然）な仕事や荷物を抱えないことです。

どのように生きるかは自分で決めましょう。

誰も、あなたの人生を決めることは出来ません。

無理を強（し）いて生きる必要はありません。

あなたは、あなたであれば特別です。

そのことだけは覚えておきましょう。