人生にとって重要なことは、豊かに生きることです。
豊かに生きるというのは、贅沢に暮らすことではありません。
豊かさとは、良いことも悪いことも十分であるということです。
良いことだけでは、豊かさではありません。
悪いことも十分になければ、豊かさではないのです。
大切なのは、良いことも悪いことも十分であることなのです。
すべてが満たされることこそが、豊かさであるということを理解しなければならないのです。
多くの人は、豊かさを誤解しています。
多くの人は、良いものが多くあることを豊かさだと考えているのです。
贅沢に暮らすことでは、決して豊かさを得ることは出来ません。
人生に良いことしかなければ、それはやがて苦悩となってしまうのです。
日照りを喜ぶ人はいません。
それは、命を失うことであるからです。
雨が降らなければ、大地は焼かれ、川は干上がります。
例えば、良いことを求めるというのは、晴天を求めるということです。
晴天は気持ちが良いですが、雨が降らなければ、人は晴天を恨むようになるのです。
良いことだけを求めても、人生に豊かさが実現することはありません。
あなたは、悪いことも受け入れる必要があるのです。
心は、喜怒哀楽の感情が十分である時に安定します。
過剰や不足によっては、豊かさは得られないのです。
多くの人は、利己的に生きています。
多くの人は、有利や利益を求めます。
そして、不利や損失を否定するのです。
大切なのは、豊かさのためには、不利や損失も必要であると知ることです。
与えることがなければ、受け取ることは出来ません。
与えるというのは、不利や損失を受け入れるということでもあるのです。
不利や損失を受け入れることがなければ、与えることは出来ないのです。
豊かに生きるためには、不利や損失の重要性を理解しなければなりません。
人生においては、良いことばかりを集めることは出来ません。
それは、人生を乏しくするからです。
あなたの目的は豊かに生きることです。
良いことばかりを集めることは、人生の目的に反しているのです。
自分にとって悪いことには価値があります。
多くの人は、良いことだけに価値を見出しますが、それが偏見であるということを理解しなければならないのです。
あなたは、自分の人生に対して責任感を持たなければなりません。
あなたは、自分の人生を生きなければならないのです。
他の人生が楽しそうだからといって、自分の人生を蔑(ないがし)ろにしてはなりません。
面白くなくても、それが自分の人生であれば、懸命に生きなければなりません。
楽しいことばかりを追い求めてはなりません。
あなたは、すべてには時があるということを知りましょう。
残念ながら、楽しいことだけを得ることは出来ません。
それは、時に従ってやがて楽しいことではなくなるからです。
楽しくないことは、時に従ってやがて楽しいことに変わります。
世界は、豊かさを求めています。
どのようなことも、十分に満たされようとしているのです。
それを人が食い止めているのです。
雨を受け入れるのであれば、恵みが得られます。
しかしながら、雨を受け入れないのであれば、多くを失うことになるのです。
それが不利や損失であろうとも、安易に否定してはなりません。
それは、豊かさを実現するために必要な要素だからです。
良いことだけを追い求めてはなりません。
楽しい時だけを求めるのであれば、偏りを得て歪むのです。
そのため、楽しい時と同じように、苦しい時を受け入れましょう。
十分にあるというのは、偏りが無いということです。
必要以上に良いことを求めてはなりません。
必要以上に悪いことを否定してはならないのです。
良いことも悪いことも大切に扱いましょう。
そうすれば、豊かさを招くことが出来るでしょう。
あなたは、豊かに生きましょう。
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