収穫を喜ぶ

あなたは、この世界には因果の仕組みが存在しているということを覚えておきましょう。

すべての結果は、それに相応しい原因によって導かれるのです。

原因が存在しなければ、結果は導かれません。

残念ながら、すべてが因果の中に存在しているのです。

そのため、この世界には、偶然というものは存在しません。

因果関係の存在しない”奇跡”などというものも存在しないのです。

しかしながら、多くの人は、偶然や”奇跡”というものを探し続けています。

多くの人は、因果関係の無いものを欲しているのです。

それは、自分自身が未熟であることを知っているからです。

未熟者は、未熟な原因を所有します。

未熟な原因は、それに相応しい結果を導くのです。

そのため、未熟者が受け取る結果というものは問題であり、それは、苦悩を導くのです。

あなたは、目の前に導かれている現状によって、自分自身を知ることが出来ます。

目の前の現状は、自分自身に相応しい結果であるのです。

あなたは、現状によって自分自身を知りましょう。

それは、成長を実現するためなのです。

成長とは、自分自身を改める行為です。

自分自身を改善することこそが、成長するということなのです。

自分自身を改善するためには、自分自身を知らなければなりません。

自分自身を知ることがなければ、それを改善することは出来ないのです。

自分自身を知るためには、因果の仕組みに従って、現状から自分自身を分析（ぶんせき）する必要があるのです。

自らを顧（かえり）みない者には、自分の抱えている原因を知ることが出来ません。

原因を改めることがなければ、結果が改まることはないのです。

結果を改めるためには、その原因である自分自身を改めなければならないのです。

すべての人は、成長するために生まれました。

誰もが、より良く成るために生まれたのです。

あなたは、より良く成る必要があるのです。

因果は必ず実ります。

あなたには、時を選ぶことは出来ないのです。

蜜柑（みかん）には、蜜柑の時があり、林檎（りんご）には、林檎の時があります。

あなたの思惑（おもわく）によって、時を変えることは出来ないのです。

待っても、待たなくても、時が来れば収穫しなければなりません。

それが、あなたの蒔（ま）いた種であれば、あなたが収穫しなければならないのです。

収穫を避けることは出来ません。

あなたが種を蒔いたのです。

あなたという原因が種です。

結果は、後に分かります。

残念ながら、その時には、これから蒔くのが何の種かを理解することは出来ません。

人は、多くの場合、それが何の種かを知らずに蒔くのです。

人は、自分の選択（原因）が、どのような状況（結果）を導くのかを知りません。

それは仕方のないことです。

しかしながら、一度収穫すれば、その種がどのような実りをもたらすかを理解することが出来るのです。

それが、”腹”に苦い果実ならば、種を蒔いてはなりません。

あなたは、同じ過ちを繰り返してはならないのです。

悪事を働いて、その因果から逃れられると考えてはなりません。

あなたは決して、収穫を拒絶することは出来ないのです。

あなたは、良い種を残しましょう。

人生を豊かなものにするための原因を選別するのです。

どのような種を蒔くかは、あなたが決めることが出来ます。

人生の原因は、あなたが決めることが出来るのです。

あなたは必ず種を蒔かなければなりません。

収穫を喜ぶことの出来る種を蒔きましょう。

人生を豊かにするための原因を探すのです。

果樹の世話をするように、人生を豊かにするための原因を探すのです。

果樹を元気にする原因と、人生を豊かにする原因は等しいのです。

因果は必ず実ります。

そのことを覚えておきましょう。

悪事を隠し通すことは出来ません。

善事も隠し通すことは出来ないのです。

種を土の中に隠すことは出来ません。

種は、発芽し、陽の光を浴びるということを覚えておきましょう。