すべての人は、人生に役割を以(もっ)て生まれました。
人生の役割を果たすことは、人生を豊かなものにする唯一の方法です。
残念ながら、役割を果たすことなく、人生を豊かなものにすることは出来ません。
何を失い、何を得ようとも、役割を果たすことがなければ、人生は乏しいのです。
多くの人は、より良いものを得ることによって、人生が豊かさを得ると思い込んでいます。
そのため、多くの人は、自分にとって都合の悪いものを排除(はいじょ)し、自分にとって都合の良いものを集積するように努めるのです。
良いものを集めることが、人生を豊かなものにすると考える人は多いのです。
残念ながら、良いものを集めたところで、人生に豊かさは実現しません。
なぜなら、あなたは未熟であり、無知であるからです。
未熟であり、無知であるあなたには、何が良いものであるかを知ることが出来ないのです。
何が良いものであるかを知らなければ、何が悪いものであるかも知りません。
残念ながら、あなたには、良いものと悪いものを正しく区別することは出来ないのです。
人生を豊かなものにしたいと思うのであれば、自分の都合で物事を判断してはなりません。
大切なのは、役割を果たすことです。
あなたは、自分が大切な役割を担っているということを忘れてはならないのです。
役割に照らし合わせてみれば、自分の都合が当てはまらないということを理解することが出来るでしょう。
あなたが役割を果たすためには、自分の都合を優先させることは出来ません。
それは、その役割の都合を優先させなければならないからです。
役割を果たすための都合と、自分の都合を混同してはなりません。
残念ながら、役割を果たすためには、自分にとって都合の悪いことも受け入れなければならないのです。
役割を果たすためには、自分の都合で物事を考えず、役割の都合を考慮しなければなりません。
そうしなければ、役割を果たすことは出来ないのです。
役割を果たすためには、役割を所有しなければなりません。
役割を手放してしまえば、それを果たすことは出来ないのです。
役割に携わるということは、それを所有するということなのです。
所有とは、手に入れることではありません。
手に入れても、それを手放してしまえば所有ではないのです。
所有とは、維持のことなのです。
維持している状態を所有というのです。
誰でも、役割を手に入れることは出来ます。
誰でも、役割を始めることが出来るのです。
しかしながら、多くの人は、それを維持することが出来ません。
多くの人は、困難に会うと、それを手放してしまうのです。
困難に会っても、それを手放すことなく維持し続けることが、所有しているということなのです。
あなたは、役割を所有しなければなりません。
所有しなければ、果たすことが出来ません。
果たすことが出来なければ、人生に豊かさを望むことは出来ないのです。
あなたが豊かな人生を望むのであれば、自分の都合で人生を考えず、役割の都合を考えて人生を選択しましょう。
自分の都合を優先する人には、豊かな人生は相応しくありません。
自分の都合を優先させる人は、何を得ても、豊かな人生を得ることは出来ないのです。
多くの人は、地位や名声や財産や絆(きずな)を築くことを豊かな人生だと考えます。
それは、確かに、豊かさに思えます。
しかしながら、どれだけ上等な地位や名声や財産や絆を得ても、人生の役割を果たすことがなければ空しいのです。
人生の役割を果たすことこそが、人生の目的なのです。
自分の都合を優先すれば、地位や名声や財産や絆を築くことが出来ます。
しかしながら、それが自らの人生の役割に関係のないものであるのならば、どれだけ集積しようとも豊かさとは成り得ないのです。
大切なのは、必要なものを、必要な量だけ得ることです。
目的は、所有という名の維持です。
手に入れたものを維持することが求められているのです。
残念ながら、自分の都合からでは、役割にとって都合の良いものと悪いものを理解することが出来ません。
人生の役割を果たすことが優先されるべき課題です。
それ以上に重要なことはないのです。
冷静に分析(ぶんせき)しなければなりません。
役割に相応しくないものを選択してはならないのです。
役割に相応しいものを選択するべきなのです。
維持することの出来る者だけが、所有することが出来ます。
手に入れることを目的としてはなりません。
所有することを目的としなければなりません。
人生は、長い目で見ましょう。
短絡的に考えてはなりません。
それを維持することが出来るかどうか?ということから考えなければなりません。
何事においても、無計画に手を出してはなりません。
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