あなたは自己と離れ離れに生活してはなりません。
あなたは、自己という大切な配偶者を突き放してはならないのです。
どのような時にも自己を見詰めて
いなければなりません。
自己を放棄してはならないのです。
自己と協力し、人生を豊かなものとして築かなければならないのです。
人生には様々な問題が生じます。
それは、人が無知であり、未熟であるためです。
無知や未熟を克服するために、因果の仕組みによって問題が生じるのです。
すべての問題は自分自身の責任によって生じるのです。
しかし、多くの人はそのことを理解することができません。
それは、問題の本質を理解することができないからです。
多くの人は、問題が自分自身から生じるということを理解することができません。
問題は、相対する誰かや何かによって生じると、本気で信じ込んでいるのです。
原因は他人や何かにあると自分自身を正当化することによって、責任を転嫁し、自らに受ける苦しみを和らげようとしているのです。
多くの人が認めたくないのです。
多くの人が自分自身を美化しているために、無知と未熟は克服されることなく、更なる問題の原因として存在し続けるのです。
多くの人が自分自身を正当化するのには理由があります。
それは、自分自身の現状に対する理解が及んでいないということにあるのです。
多くの人が、自分自身の現状を正しく認識することができていません。
多くの人が自分自身を正確な姿よりも優れたものだと考えているのです。
しかし、本当にそうでしょうか?
多くの人が人生に何等かの問題を抱え、それによって苦悩しています。
優れている者が苦悩に達するでしょうか?
優れているのであれば、問題を学びに変え、喜びを得ることになると理解することができるのです。
問題に苦悩しているのであれば、その対応が愚かなものであるということを認めなければならないのです。
問題に対する対応が愚かなものになるのにも理由があるのです。
それは、先述した理由と同じく、自己を正しく認識していないという理由があるのです。
カメラの焦点が合っていなければ、対象を正しく写すことはできません。
対象は正しくそこに存在しているのに、それを写すことができないのはカメラに問題があるのです。
人生におけるすべての状況は、人が成長するための学びです。
人は自己というレンズを通して状況と向き合います。
自己が正しく認識されていなければ、状況を正しく認識することはできません。
その結果として誤解が生じ、間違った見解によって苦悩を導くことになるのです。
人が人生に苦悩するのは簡単な仕組みであるのです。
自己に対する認識が間違っているという理由だけなのです。
自己に対する認識が正しければ、どのような状況も問題となることはなく、それに苦悩する必要もないということを理解しましょう。
あなたは自己と共に生活していますか?
自己とは、あなたの本質です。
あなたの思考、感情、心、魂の建設的な状態の総称(そうしょう)が自己であるのです。
それ等が破滅的な状態であれば、それを自我(我欲)と呼びます。
あなたは、自分自身の思考、感情、心、魂を意識しながら生きなければなりません。
それ等の働きに対して意識を集中し、できる限りの理解を得なければならないのです。
自己を見詰めることによって、自己の状態をより正しく認識することができます。
しかし、それは短い期間によって達成されることはありません。
一生をかけて行う必要があるのです。
散漫な心によって生きてはなりません。
それでは、問題は更に複雑に絡み合い、解決することができなくなるのです。
あなたは、最大の協力者である自己と共に歩まなければなりません。
他人に頼ることも、物に頼ることも、有益ではありません。
ただ、自己を見詰め、穏やかに進めば良いのです。
そうすれば、人生に苦悩が必要でないことを理解することができるでしょう。
目の前のそれが問題ではないということを知るようになるのです。
そして、すべてが大切な学びであり、喜びを導く大切なものであるということを認識するでしょう。
外的刺激に心を乱し、愚かに生きてはなりません。
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