食物を取り入れれば、肉体は太ります。
肉体を太らせるためには、食物を取り入れることです。
人の本質は心です。
肉体は人生を手助けする大切な仲間です。
それはあなたであり、あなたではありません。
そのため、肉体を太らせるだけでは不足しているのです。
人は肉体と同じように、心を太らせる必要があります。
心の成長がなければ、人生の豊かさは有り得ないのです。
心を太らせるためには、食物ではなりません。
どれだけの食物を取り入れても、心が太ることはないのです。
心を太らせるためには、知識を取り入れることです。
心は知識を食べ物としているのです。
知識を取り入れなければ、心は痩せて衰えます。
多くの人は肉体の状態ばかりに気を取られています。
肉体が痩せ衰えないようには気を使いますが、心が痩せ衰えることを気にすることはないのです。
人は肉体と心の双方が充実していなければなりません。
肉体だけでもなりませんし、心だけでもなりません。
あなたは肉体と心の双方の充実を目指しましょう。
しかし、食物を押し込むだけでは腹を下します。
無理に詰め込むだけでは、腹痛を引き起こすのです。
大切なのは消化することです。
肉体が消化し、栄養を吸収することができる量の食物に制限しなければ、体調を崩してしまうのです。
心もこれと同じことが起こります。
知識を詰め込むだけではなりません。
知識は知性として消化(昇華)させれます。
知識という食物の中にある栄養(気付き)を取り入れることによって、知性が高まるのです。
知性の高まりと共に、心は成長を遂げるのです。
知識を詰め込み過ぎれば、それを昇華することができずに下してしまいます。
それでは、どれだけの知識を求めても、豊かさを得ることはできないのです。
あなたは知識を詰め込むだけで満足してはなりません。
多くの人が知識を得ただけで満足しています。
しかし、それは腹に食物を詰め込むだけで満足しているのと同じなのです。
肉体の場合は、内臓はあなたの意思に関係なく(肉体の心によって)働いてくれます。
しかし、心の場合はそのようにはいきません。
心は自らの力で働かせ、知識を昇華しなければならないのです。
知識を昇華するためには、それを体験によって実感する必要があります。
体験によって実感することによって、知識は知性に変わるのです。
机上の空論では心を育むことはできません。
どのような知識にも、その証拠が必要であるのです。
それが、どのように優れた知識に思えようとも、真実でなければ栄養にはならないのです。
薬品を飲んで肉体を維持するようなものです。
偽物の栄養であれば、肉体は痩せ衰えてしまうのです。
その知識が世界に対して有効であるのか?
それは真理であるのか?
ということを確かめなければなりません。
どれだけの時間を過ごしても、気付きを得なければ身になりません。
あなたはただ知識だけを追求してはなりません。
その知識がどのような味であり、どのような栄養素を持っているのか?ということを確かめなければならないのです。
知識を得ただけで満足してはなりません。
暗記するだけでは、成長は実現しないのです。
知識に従って実際に行えなければなりません。
知識は忘れますが、知性は忘れないのです。
知識を昇華して心を育みましょう。
多くの知識は必要ではありません。
昇華することができる範囲の知識を嗜(たしな)みましょう。
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