多くの人は、人生に抵抗します。
	多くの人は、人生に対して不満を抱いているのです。
	多くの人は、別の状況を欲しています。
	多くの人は、決して満足することがありません。
	多くの人にとっての最善とは、自らの思い描く理想です。
	多くの人にとっての最悪とは、予想に反する現実です。
	多くの人は理想を求めています。
	現実を受け入れることのできる人は少ないのです。
	理想とは、現実とは異なる結果のことです。
	しかし、目の前に導かれるのはいつも現実です。
	理想が目の前に導かれることなどないのです。
	理想が実現することはありません。
	それは、自らの思い描く妄想に過ぎないからです。
	残念ながら、すべての人が歪んでいます。
	すべての人が不自然な状態であるのです。
	不自然は問題を引き起こします。
	多くの人が不幸なのは、不自然であるからです。
	それ以外の原因は存在しません。
	不自然であるが故(ゆえ)に、不幸であるのです。
	あなたが幸福を得るためには、自然を実現する必要があります。
	自然とは、在るが儘(まま)という状態です。
	不自然とは、我が儘という状態なのです。
	多くの人は導かれる状況に対して抵抗します。
	それは、自然を歪める行為であるのです。
	人生が導く状況は、あなたの所有する原因に対する結果です。
	あなたは、自分に相応しい結果を受け取っているのです。
	それに抵抗するということは、自己分析(じこぶんせき)をしないということなのです。
	自己分析は大切な作業です。
	それは、人生の目的であるのです。
	あなたは人生を通じて自分自身を学んでいます。
	これは、あなたが”あなた”を知るための時間なのです。
	その他のものに価値はありません。
	しかしながら、多くの人はそのことを知りません。
	そのため、価値の無いものに価値を見出し、それを必死に追い求めているのです。
	残念ながら、自分についての情報以外には価値はありません。
	多くの人は、財産や健康や仲間や愛情や生き甲斐などを価値と呼んでいます。
	どのようなものを得ようとも、自分を知らなければ、人生は乏しいのです。
	人生の豊かさに、財産や健康や仲間や愛情や生き甲斐は関係ありません。
	多くの人はそのように信じていますが、その多くの人は不幸なのです。
	この矛盾に気が付かなければなりません。
	あなたが大切にしなければならないのは、自己分析です。
	自己分析を行うためには、人生に抵抗することはできません。
	それは、自己分析は事後に行うことができるからです。
	あなたは何かしらの状況を経験することによって始めて、自己分析を行うことができます。
	事前に自己分析を行うことはできないのです。
	人生に抵抗することによって、自己分析の機会を失います。
	人生に対して不満を抱き、別の状況を欲し、満足することを拒否する者が、どうして自己分析を行うことができるのでしょうか?
	現実を受け入れ、謙虚(けんきょ)な姿勢で内省(ないせい)することによってのみ、自己分析を行うことができるのです。
	財産や健康や仲間や愛情や生き甲斐などの”副産物”に目が眩(くら)み、人生の本質を見失う者には幸福は導かれないのです。
	あなたは在るが儘に現実を受け入れなければなりません。
	何のために人生を経験しているのか?ということを見失ってはならないのです。
	目先のことに執着してはなりません。
	どのような状況からも自己分析を行うのです。
	人生の原因は自分自身にあります。
	自分を知らなければ、何をやっても結果は同じです。
	自己分析を行うために、抵抗を緩めましょう。
	
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