あなたは、多くを所有してはなりません。
多くを所有すれば、苦悩を導くのです。
人は、持ち過ぎるものではありません。
人は、持ち過ぎないように努めなければならないのです。
しかしながら、多くの人は弱さを抱えています。
弱さは恐怖に根差します。
恐怖は不足を煽(あお)ります。
弱さは不足を恐れさせるのです。
そのため、多くの人は不足を回避しようと努めます。
不足を回避するために、必要以上に所有しようと努めるのです。
それは、恐怖によって導かれる結果であるにもかかわらず、多くの人はそれに満足を覚えるのです。
10割でも多過ぎるのです。
あなたは袋に満杯に詰め込んではなりません。
それは、袋を損なうからです。
あなたは、中身よりも袋の方が重要であることを知らなければなりません。
袋を損なってしまえば、他のものを詰めることができないからです。
袋を損なわないために、余裕を持たせるのです。
多くの人は10割を満足だと考えています。
欲深い者は、それを超えて欲しがるでしょう。
満腹になるほどに食物を詰め込めば、満足を得られるでしょう。
しかしながら、それは一瞬のことです。
一瞬の満足の後には、苦悩が襲うのです。
胃袋に食物を満腹に詰め込むものではありません。
腹八分という言葉があるのです。
満腹を得なければ、あなたは幸福を得ることができるでしょう。
大きな袋に必要以上に詰め込んでは、その重みに絶えられなくなります。
あなたは、必要以上の荷物を運ぶことはできないのです。
多くの人は必要以上に得ることで満足します。
それは、多くの人が弱さを抱えているからです。
弱さを抱えている人は、持ち過ぎることに幸福を覚えます。
必要以上に所有することを美徳と思い込んでいるのです。
残念ながら、この世界においては、持ち過ぎることに利点はありません。
それは、この世界には陰陽の仕組みが存在しているからです。
この世界のすべてに、陰陽の仕組みが関わります。
陰陽の仕組みには、”代償と報酬の天秤”が含まれています。
すべては、相応しい形に収まるのです。
誰であっても、代償に相応しい報酬を受けることができます。
あなたがこの世界を不公平だと思っているのは、偏見に陥(おちい)っているからです。
物事を短絡的にしか捕らえることができずに、自分の中だけで不公平だと思い込んでいるのです。
代償と報酬は、形を変えて導かれているのです。
そのことを理解しなければなりません。
知恵を育まなければ、偏見に陥ります。
偏見に陥れば、弱さを抱えることになるのです。
あなたは既に、必要を受け取っています。
それは、”袋”が損なわれないように、余裕を持たせてあります。
そのため、満杯になるまでは受け取ることはありません。
偏見を抱える弱い者は、袋が満杯になるまで欲しがります。
袋が満杯になっても、尚欲しがるのです。
あなたは8割を満足の基準としましょう。
8割を得られれば十分なのです。
まだ入るからといって詰め込むものではありません。
詰め込んでも良いことなどないのです。
その時には良いと思えても、必ず後悔するのです。
人生は公平です。
すべては、代償と報酬の天秤によって計られます。
不正はありません。
あなたは自らの因果によって人生を決めるのです。
満足の基準を見誤ってはなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿