人生を豊かなものにするためには、問題を解決する術を会得(えとく)することです。
問題は必ず生じます。
どのような人物の人生にも、必ず問題が生じるのです。
あなたは問題と向き合わなければなりません。
それを抱えるのであれば、苦悩を得ることになるでしょう。
人生を豊かなものにするためには、問題が生じたとしても、それを素早く解決することです。
問題と長く付き合ってはなりません。
問題との付き合いが長い程に、人生は豊かさを失っていくのです。
問題の本質とは何でしょうか?
それは、認識に過ぎません。
問題とは認識なのです。
あなたの認識が問題であるということを覚えておきましょう。
多くの人は、問題を解決しようとして、誰かや何かを変えようと試みます。
自分以外の何かを変えたとしても、自分の認識が変わっていなければ、問題が解決することはありません。
人間関係や環境を変えたとしても、その先で同じ問題が生じてしまうのです。
問題は外には存在せず、それは、内に存在しているということを理解する必要があるのです。
問題の原因は自分自身であるということを理解するのです。
あなたは、自分自身を変えることに努める必要があるということを覚えておかなければならないのです。
自分自身を変えることなく、問題が解決することはありません。
人生を豊かなものにする人は、自分自身を素早く変えることが出来る人なのです。
”それ”を問題としたのはあなたです。
元来、”それ”は問題では無かったのです。
あなたの認識が”それ”を問題としたのです。
そのことを理解しなければなりません。
他の人にとって、”それ”は問題ではありません。
あなただからこそ、”それ”が問題となっているのです。
あなたと同じように”それ”を問題と見做(みな)している人もいるでしょう。
多くの人は、自分を正当化するために、他者を引き合いに出すのです。
あの人も同じ問題を抱えているのだから、わたしが問題を抱えているのは”それ”が原因であると考えるのです。
しかしながら、他の人は、自分の認識によって、”それ”を問題としたのです。
同じように、”それ”を問題とする認識があるのであって、”それ”が問題として存在している訳ではありません。
なぜなら、”それ”を問題としない他の人もいるからです。
多くの人は、自分を改めることを嫌います。
根底には、自分を正しいとする傲慢(ごうまん)があるのです。
自分が正しいと考えている人が、自分を改めることは難しいのです。
そのため、多くの人は問題と長く付き合うことになります。
自分を正しいとする傲慢を手放すまでは、問題は決して解決しないのです。
大切なのは、ものを知ることです。
ものを知らなければ、自分が傲慢であることも知りません。
ものを知らなければ、自分を改める必要があることも知りません。
ものを知らなければ、問題の原因が認識に過ぎないということも知らないままなのです。
多くの人は、傲慢を抱えています。
そのため、既知(きち)の幸福観に執着(しゅうちゃく)します。
それは、無知を喜ぶことであるのです。
ものを知らずに偽りの幸福に浸(ひた)るよりも、ものを知って真の不幸に苦しむ方が優れていると知りましょう。
ものを知らずにいる者が真の幸福に辿り着くよりも、ものを知っている者が真の幸福に辿り着く方が遥(はる)かに簡単であるのです。
幸福も不幸も思い込み(認識)でしかありません。
しかしながら、無知な者の思い込みは複雑です。
それは頑丈に絡み付き、解(ほど)くことは出来ないのです。
ものを知っていれば、思い込みは単純です。
ものを知っている者の思い込みは、簡単に解くことが出来るのです。
ものを知っている者と知らない者では、結果に雲泥(うんでい)の差が生じるということを覚えておきましょう。
ものを知っている者は、問題を問題と認識することはないでしょう。
問題は無知によって生じます。
問題を解決するためには、ものを知る必要があるということを覚えておきましょう。
多くを学びましょう。
そうすれば、”それ”が問題でないことに気が付くでしょう。
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