すべての人が、人生に目的を以(もっ)て生れます。
誰もが、目的を果たさなければならないのです。
人生の目的を無視することの出来る人はいません。
誰もが、意識的、無意識的にかかわらず、人生の目的と向き合いながら生きているのです。
あなたは、自らの人生の目的と向き合わなければなりません。
そして、それを果たすように導かれているのです。
しかしながら、誰にとっても、人生の目的を果たすことは簡単なことではありません。
それは、誰もが自らの人生の目的を忘れているからです。
誰もが雑事(ざつじ)に追われています。
人生の目的は単純な形をしていますが、雑事に追われることによって、それを複雑な形にしているのです。
それは、原石のようなものです。
磨けば美しく光る宝石も、岩石に覆われて輝きを失っているのです。
雑事によって、人は多くの”荷物”を抱え、その大きさと重さに苦悩しているのです。
持ち歩くべき”荷物”は、原石から岩石を取り除いた宝石だけで良いのです。
それは、とても小さく、軽いけれども美しく価値のある”荷物”なのです。
人生の目的とは、そのようなものなのです。
あなたが果たすべきことは、小さく軽いけれども、美しく価値のあることなのです。
それは、あなたにとって美しく輝く宝石のようなものです。
しかしながら、他者にとっては、それが価値のあるものとは限りません。
都市部においては価値のある美しい宝石も、海上においては価値を持ちません。
海上においては、美しい宝石よりも、真水の方が価値を持つのです。
場所によっても、人によっても、価値が異なるということを理解しなければなりません。
そのため、あなたの見出す価値であっても、他者には理解されないということもあるのです。
あなたの人生の目的は、他者にとってはどうでも良いものなのです。
そのため、あなたが人生の目的を果たそうとする時には、必ず反対者が現れます。
あなたの人生の目的や価値を否定する人が必ず現れるのです。
しかも、それは親しい人の中から現れるのです。
あなたが道を進もうとする時には、必ず反対者が現れ、反対されます。
その道に進むことを否定されるのです。
残念ながら、人生が円滑(えんかつ)に進むことはありません。
必ず抵抗が生じるのです。
それは、誰にでも起こります。
それは、それが自然のことだからです。
あなたが何をしようとも、必ず反対者が現れます。
それは避けられないことなのです。
親しい人の反対によって、あなたの決意は揺らぎます。
親しい人の反対によって、あなたは道を進むことを躊躇(ちゅうちょ)してしまうでしょう。
しかしながら、あなたは諦めてはなりません。
抵抗があるからこそ、地に足をつけて歩むことが出来るのです。
抵抗がなければ、雪道のように進むことが出来ないのです。
あなたの決意が試されているのです。
覚悟の無い者が、道を進むことは出来ません。
覚悟の無い者が、人生の目的を果たすことなど、初めから出来ないことなのです。
人生は、あなたが人生の目的を果たすことが出来るように、最善の助力をするのです。
それが、反対者を導くということなのです。
言っておきますが、反対者が悪いということではありません。
反対者があなたの道を妨げているということでもないのです。
言っておきますが、反対者とはあなた自身なのです。
あなたが道に対して覚悟が無いために、反対者は反対者として存在することが許されるのです。
反対者を反対者としているのは、自分自身であるということを理解する必要があるのです。
あなたは、自分の目的と価値に反対しているのが、自分自身であるということを理解しましょう。
そして、自分自身を納得させる必要があるのです。
決意を新たにして、覚悟を決めましょう。
”それでもやるのか?”と自分に問い続けましょう。
あなたは、自らの心が知っている、最も小さく軽いけれども、美しく価値のある欲求に従いましょう。
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