あなたは、人生が思い通りに展開するなどと考えてはなりません。
残念ながら、人生が思い通りに展開することはありません。
なぜなら、あなたは未熟であるからです。
人生が、未熟であるあなたの思い通りに展開するということは、あなたにとっての損失をもたらす結果へと繋がるのです。
大切なのは、自分が未熟であるということを知ることです。
未熟である自分の思い通りに展開する人生には、豊かさが導かれないということを理解し、幻想を手放さなければならないのです。
多くの人は、人生が思い通りに展開することを望んでいます。
それは、自分が正しいと思い込んでいるからです。
残念ながら、あなたは正しくありません。
大抵の場合、あなたが間違っているのです。
人は、無知による偏見(へんけん)を所有しています。
偏見は誤解を生じさせるのです。
人は、大抵のことに対して無知を所有しています。
どのような事柄に関しても、それを”知っている”者はいません。
誰もが、知らないのです。
どのように詳しい者であっても、知らないことは必ずあります。
人は決して、無知と偏見と誤解を手放すことは出来ないのです。
そのため、人生が思い通りに展開することは、人生に対して確実に乏しさを導くのです。
人生が、あなたの思い通りに展開してはなりません。
人生は、あなたの予想に反する展開をする方が良いのです。
それを受け入れることが出来れば、人生は豊かさへ向けて展開を始めるでしょう。
すべての人は人生に目的を持っています。
すべての人は、人生の目的地を目指しているのです。
それは、遠くに見える山の頂(いただき)のようなものです。
遠くからでは見えているものなのです。
しかしながら、実際に目的地を目指して歩むことは、予想とはかなり異なります。
遠くから眺めるのであれば、山を真っ直ぐに登って行くことが出来るようにも思えます。
遠くから眺めるのであれば、それはとても簡単なことのように思えるのです。
しかしながら、麓(ふもと)に立てば、既に頂を見失っているのです。
それに、自分勝手に山を登ることは出来ません。
登れる場所と登れない場所が存在するのです。
切り立っている崖(がけ)や谷を進むことは出来ません。
あなたの登ることが出来る道は、実際には曲がりくねっているのです。
あなたは真っ直ぐに登ることは出来ないのです。
頂に辿り着くためには、自分の進める道を探して大きく迂回(うかい)する必要があるのです。
頂までの道のりは、必ず紆余曲折(うよきょくせつ)を経る必要があるのです。
目的地へと辿り着くためには、謙虚(けんきょ)である必要があるのです。
意地を張って、切り立った崖や谷を進もうとすれば、怪我をするでしょう。
山登りにおいて、怪我は大事です。
躓(つまず)かないように歩まなければならないのです。
人生を思い通りに展開させたい人が多いのです。
しかしながら、それは未熟である自分の誤解であるということに気が付かなければなりません。
目的地に辿り着くためには、思い通りに進んではなりません。
目的地に辿り着きたければ、進むことが出来る道を探す必要があるのです。
困難を前にしても、自分に出来ることがあるはずです。
それを探し、行えば良いのです。
焦ることなく、確実に歩みを進めるのです。
遠くから眺める景色と、実際に歩み始めた道は異なります。
理想と現実は大きく異なっているのです。
どのような目的地であっても、そこに辿り着くためには、紆余曲折を経なければならないのです。
思い通りに展開することは危険です。
後にそれは、あなたにとっての苦しみとなるでしょう。
人生が思い通りに展開するなどと考えてはなりません。
人生は、あなたの成長を求めています。
成長したあなたでなければ、頂に相応しくないのです。
目的地に相応しい自分が求められているのです。
あなたは頂を目指す道のりにおいて、無知を克服し、偏見を手放し、誤解を解消するでしょう。
そのためには、思い通りにならない人生が必要なのです。
そのことを覚えておきましょう。
紆余曲折を経て、成長しましょう。
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