すべての人は、幸福を求めています。
幸福とは、それぞれの価値観によって定められた満足です。
幸福にはそれぞれの形が存在し、それは決して同じものではありません。
幸福とは、自己満足であり、共有することの出来るようなものではないのです。
あなたにとっての幸福が、他者にとっての幸福であるとは限りません。
それは、他者の幸福が、あなたにとっての幸福とは限らないようにです。
人は、それぞれの幸福を求めているのです。
しかしながら、多くの人はそのことに気が付きません。
自分の求める幸福と、他者の求める幸福とが同じ形をしていると思い込んでいます。
その思い込みによって、多くの人は幸福の共有を求めるのです。
多くの人は、他者に対して、自分の幸福を強要します。
自分と同じ幸福を得ることによって、他者も同じように幸福を得ると思い込んでいるのです。
多くの人にとって、自分の満足と他者の満足は同じものなのです。
しかしながら、そのようなことは有り得ません。
それは、人がそれぞれの立場を持ち、それぞれの学びを得ているからです。
幸福とは、それぞれの価値観によって定められた満足に過ぎません。
そのため、立場や学びが異なれば価値観が異なるように、それぞれの幸福の形は異なるのが自然なのです。
そのため、あなたの幸福を他者に強要することは出来ません。
他者の幸福をあなたが追い求めたとしても、幸福を得ることは出来ないのです。
幸福とは、それぞれの満足感であるということを理解しなければならないのです。
あなたが幸福を得るためには、自らに与えられた立場を知り、自らに与えられる学びを受け入れる必要があるのです。
自分を否定している人には、決して幸福は導かれないのです。
そして、他者を尊重しない人にも、決して幸福は導かれないということを覚えておきましょう。
多くの人は仲間を求めます。
人は、賛同者(さんどうしゃ)を求めているのです。
多くの人は、自分の幸福に対して自信を持ちません。
多くの人は、自分で自分の幸福を決めることが出来ないのです。
多くの人は、他者に賛同してもらうことによって、それが自分の幸福なのだと思い込みたいのです。
多くの人が、そのような態度で幸福に臨(のぞ)みます。
自分の幸福は、他者の賛同によって成り立っているのです。
残念ながら、他者の賛同によって成り立っているようなものが幸福であるはずがありません。
多くの人が追い求め、また、浸っている幸福は、真の幸福ではないのです。
他者の賛同を必要とする幸福など存在しません。
幸福とは、自分独りで完成するものだということを覚えておきましょう。
多くの人は、幸福について誤解しています。
多くの人は、間違った幸福感を自分や他者に強要するのです。
愚者(ぐしゃ)は一緒に不幸になってくれる仲間を求めます。
そして、共に幸福になってくれる仲間を求めるのです。
あなたは、どちらも愚かな行為であることを理解しなければなりません。
あなたの幸福は、他者によって実現するものではありません。
自分以外の何物によっても、あなたの幸福は実現しないのです。
あなたは、仲間を求める自分の弱さに注意しましょう。
それは、他者を不幸に誘(いざな)います。
あなたは、仲間を求める他者の弱さに注意しましょう。
それは、自分を不幸に陥(おとしい)れるのです。
幸福の本質を理解していない人は、様々な所作(しょさ)によって自分や他者を誘います。
大空を飛ぶ鳥が、籠(かご)の中の鳥の群れに引かれ、自ら籠の中に収まるようなものです。
それを幸福と思うのであれば、そうすれば良いでしょう。
幸福には様々な形があって良いのです。
しかしながら、あなたが自由を失いたくなければ、幸福が自分独りの満足の内に実現すると信じていましょう。
仲間がいるのは素晴らしいことです。
しかしながら、仲間によって実現する幸福などは存在しません。
仲間とは、それぞれの幸福を実現した人の集まりであるのです。
幸福のために仲間を必要とするのではありません。
幸福の本質を見誤ってはなりません。
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