あなたは、目の前の人を助けなければなりません。
目の前の命を支えなければなりません。
あなたの人生は紛れもなくあなた自身のものです。
それは他の何者にも揺るがすことのできない事実です。
あなたは自らの人生のために生きれば良いでしょう。
あなたは自らの人生のために生きなければなりません。
自らの人生のために生きることができなければ、あなたが人生を所有している必要性はなくなってしまうのです。
あなたが所有している人生は、あなたのためにこそ存在しているのです。
あなたは自らの人生のために生きることを躊躇(ちゅうちょ)してはならないのです。
しかしながら、あなたは自分のために生きてはなりません。
自分の人生のために生きることは良いですが、自分のために生きてはならないのです。
あなたにはこれが矛盾しているように聞こえるかもしれません。
自分の人生のためと自分のため、これのどこが違うのか?と思うかもしれません。
しかしながら、この二つには大きな違いが存在しているということを忘れてはならないのです。
自分のために生きるということは、持てる力を自分のために使うということに他なりません。
それは利己的な生き方です。
自分の人生のために生きるということは、持てる力を自分以外のために使うということに他なりません。
それは利他的な生き方です。
あなたの幸福を決めるのはあなたの人生の「クオリティー」です。
どのような人生を歩めたか?
どのような人生を築けたか?
それらによって、幸福度に違いが出てくるのです。
あなたの人生を築くのはあなたの仕事ではありません。
あなたがいくら努力したとしても、自分独りでは人生を築くことはできないのです。
あなたの人生を築くのは、あなた以外のすべての存在(人)の力であるのです。
あなたは人生の材料(原因)を生産し、手渡すことはできても、それを組み立てることはできないのです。
組み立てるのはあなた以外の存在の仕事なのです。
あなたが人生を豊かなものにするためには、自分以外の存在たちからの力添えが必要なのです。
あなたの人生はあなた以外の存在が築くのです。
あなたはその力を自分以外の存在のために使うように努めなければなりません。
自分以外の存在を助けるために使わなければなりません。
誰かに支えてもらわなければ、あなたの人生などすぐに崩壊してしまうのです。
支えられてこその人生なのです。
自分のために生きる者を誰が支えようと思うでしょうか?
自分を支えてくれる人を支えたいと思うのが人情というものなのです。
あなたの人生はあなたのものですが、あなたのその力はあなたのものではありません。
人は自分以外の存在を支えるために生きているのです。
そのことを重々理解しておかなければなりません。
目の前の人を助けなければなりません。
目の前の命を支えなければなりません。
なぜなら、あなたは既に目の前の人に助けられ、目の前の命に支えられているからです。
あなたの人生を築くのは自分ではなく、それ以外の存在であるということを覚えておかなければなりません。
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