人は現実と幻覚の狭間を生きています。
	すべての人が現実と幻覚の二つを以て生きているのです。
	この世界は現実と幻覚が混在する場所です。
	その境界は曖昧(あいまい)であり、多くの人がそれを混同して考えています。
	現実と幻覚に区別を付けることができる人がどれだけいるでしょうか?
	大抵の人はその区別に戸惑います。
	すべてが現実であると思っている人もいるのです。
	この世界には、陰陽の仕組みが存在します。
	すべては対極する二つの性質から成り立っているのです。
	夜と昼、女と男、闇と光、統合と分割・・・
	このように、対極する二つの性質を随所(ずいしょ)に確認することができるのです。
	(ただし、どちらも大切であり、どちらかが悪いということではありません。)
	あなたが現実だと思っているものが幻覚であり、幻覚だと思っているものが現実であるということもあるのです。
	現実だけということはなく、幻覚だけということもありません。
	その二つの性質が認識(人生)を築いているということを理解する必要があります。
	この二つの性質を見極めることができなれば、人は苦悩の内に生きることを強いられます。
	それでは幸福を得ることはできません。
	あなたは現実と幻覚を見極める必要があるのです。
	人は人生について考えなければなりません。
	人生について考える時には、そこにも現実と幻覚の問題が生じます。
	人生における現実と幻覚について考える必要があるのです。
	人生とは何でしょうか?
	それはどのような目的を以て存在しているのでしょう?
	あなたは何のために生きていますか?
	そして、何のために死にますか?
	人生を深く考えた先にあるのが、人生の現実と幻覚です。
	その区別は人生を深く考えなければ見出すことができないのです。
	人生を考える時には、同時に自分自身というものを考える必要があります。
	あなたは、自分自身を何者だと考えますか?
	自分自身の現実と幻想は何でしょうか?
	あなたは肉体でしょうか?
	肉体の所有する欲求を十分に満たした時に、あなたは幸福感を得ることができるでしょうか?
	若い時にはそれ等に従って自己満足を得ることもできるでしょう。
	しかし、加齢と共にその欲求は薄れていきます。
	そして、やがて(ほぼ)無くなるのです。
	肉体の欲求が消え去った時、それでもあなたはそれが現実だと思えるでしょうか?
	現実が失われるでしょうか?
	失われるのは幻覚であるのです。
	どのような形をとっても存在し続けているものが現実です。
	肉体の欲求が失われても、あなたには多くのものが残ります。
	それが現実であるのです。
	あなたには命が残ります。
	思考、感情、心、意識、志、魂・・・
	このようなものが残るのです。
	それが現実です。
	人生の現実とは、意識的な働きであるのです。
	ただ生活することが人生の現実ではありません。
	意識を磨き、高めることが人生の現実であるということを理解しましょう。
	多くの人が幻覚の内に人生を築いています。
	肉体の欲求を満たすために生きているのです。
	あなたが向き合わなければならないものは、自分自身の意識です。
	これは、意識の歪みを取り除くための人生なのです。
	物質的なものは現実に見えるでしょうが、残念ながら幻覚です。
	それをどれだけ飲み込んでも、あなたは満たされないのです。
	意識の向上こそがあなたを満たすでしょう。
	現実と幻覚を見極めましょう。
	
0 件のコメント:
コメントを投稿