人生とは、一瞬の気の迷いです。
	あなたは一瞬の気の迷いの中に生きているのです。
	それは永遠ではありません。
	それは長期に渡るものでもありません。
	それは一瞬であるのです。
	そのことを理解しておかなければなりません。
	状況は現実的です。
	それは物質的には現実ですが、意識的には幻想です。
	あなたは生理的な存在ではありません。
	あなたは肉体でもなければ、脳でも心臓でもありません。
	あなたは意識体であり、魂というものです。
	魂とは光です。
	光とは”神”なのです。
	そのため、突き詰めていくと、あなたは”無い”ということになります。
	あなたという存在は存在しないのです。
	あなたが存在しないのであれば、肉体も、状況も、人生も存在しません。
	この世界には何も無いのです。
	しかし、それは現実味を以て目の前に存在しています。
	それは一瞬の間だけ、実際に存在するように見えます。
	あなたが認識することができるような瞬間ではありません。
	目の前の世界は、一瞬の連続であるということを理解しましょう。
	一瞬が連続しているために認識することができるのです。
	しかし、人生とは一瞬の気の迷いです。
	あなたが現実であると思っているものは、その時点で現実ではありません。
	それは既に消滅している過去であるのです。
	あなたは過去の回想を大切に保管しているのです。
	あなたは自分が思い出の中に生きているということを知りません。
	それを受け入れることもないでしょう。
	あなたの苦しみが一瞬の気の迷いであると宣言しても、あなたは受け入れないのです。
	あなたにとっては、それは紛れも無い現実であるからです。
	しかし、熟考しなければなりません。
	自分という存在は無いのです。
	自分が存在しないのに、それ以外が存在するでしょうか?
	あなたの感じている現実は、本当に現実なのでしょうか?
	あなたの感じている喜びは現実ですか?
	その喜びはいつまで続くのでしょう?
	一生という期間で考えれば、あなたの感じている喜びは一瞬の気の迷いであるということに気が付くはずです。
	次の瞬間には、それは喜びとしての形を取らないのです。
	それまでは喜びであると思っていたことが、苦痛に変わるのです。
	なぜなら、それは一瞬の気の迷いに過ぎないからです。
	あなたは何も”無い”ということを念頭に置いておきましょう。
	あなたの生きている人生は現実ではありません。
	現実のように見えるだけです。
	人生の中にいては理解することは難しいのです。
	人生を俯瞰(ふかん)した時に初めて、あなたの考えている人生が現実ではないということに気が付くでしょう。
	人生は何か?
	自分自身とは何か?
	この問いを求め続けなければなりません。
	問いを持たない者には決して理解することができません。
	なぜなら、答えを得る者は問い(疑問)を持つ者だけであるからです。
	人生における喜びや苦しみに惑わされてはなりません。
	”これ”が何であるのか?ということを追求し続けましょう。
	そのために、人生が一瞬の気の迷いであるということを覚えておきましょう。
	
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