すべての人は問題を抱えています。
	それは苦悩として認識され、多くの人がそれを反射的に否定します。
	すべての人が問題に対して苦悩を覚えますが、その大半がそこから逃れる術はないか?と模索(もさく)しているのです。
	しかし、問題や苦悩から逃れる術は存在しません。
	それ等から逃れることは、其(そ)の場凌(ばしの)ぎにはなるでしょうが、根本的な解決には至らないからです。
	問題や苦悩を根源的に解決することがなければ、それは幾度となく現れます。
	その度にあなたは苦悩を覚えなければならないのです。
	問題や苦悩の正体を理解する必要があるのです。
	正体とは本質です。
	問題や苦悩の本質が何であり、どこに存在しているのか?ということを理解することがなければ、それ等を根源的に解決するということはできないのです。
	問題や苦悩から逃れようとすれば、その本質を理解することはできません。
	逃げるのであるから、見えなくなるのは当然なのです。
	そのため、問題や苦悩からは逃れようとするのではなく、それと向き合う姿勢を持つことが重要であるのです。
	向き合うことをしなければ、あなたは何も分からないのです。
	無知なままであれば、問題や苦悩を解決することはできないのです。
	それが、なぜ問題になり、苦悩として認識することになるのか?この仕組みを理解することなく、根源的な解決は有り得ないということを覚えておきましょう。
	人は状況の中に問題や苦悩を見出します。
	それは環境であったり、人間関係であったりします。
	それ等の状況を問題や苦悩としているのです。
	その考えは、外に原因を作ることになります。
	自分以外の何かや誰かが問題や苦悩の本質であると考えるのです。
	それは正しいのでしょうか?
	同じ状況を得ても、それを問題や苦悩と認識しない人はいます。
	状況が問題や苦悩の原因であるという考えは、この時点で矛盾してしまうのです。
	そのため、この考え方を推し進めることはできません。
	問題や苦悩の原因が自分自身にあるとすれば、矛盾が無くなるのです。
	問題や苦悩の原因、その本質はあなたの弱さにあります。
	あなたの無知、未熟、誤解、決め付け、劣等感・・・
	このような破滅的な考え方によって、人は自ら状況に問題や苦悩を作り出しているのです。
	問題や苦悩が初めからそこにあって、あなたが出会うのではないのです。
	自分が作り出したものによって、苦しんでいるのです。
	冷静に考えれば馬鹿げた話なのです。
	問題や苦悩の原因は自分自身にあります。
	外に解決を探し求め、何かを操作しても解決には至りません。
	自分自身の考え方を変える以外に、その問題や苦悩を乗り越える方法はないのです。
	あなたが問題や苦悩に出会(でくわ)した時には、自分自身を冷静に振り返ってみましょう。
	何かや誰かに原因を探してはなりません。
	そのように見えますが、あなたの弱さが何かや誰かを巻き込んでいるだけなのです。
	何かや誰かは、あなたのために演じているに過ぎないのです。
	このことを理解することがなければ、あなたがその問題や苦悩を解決することは不可能です。
	本質を見誤っているのだから、解決はしないのです。
	これは当たり前のことですが、それを知らない人が多いのです。
	あなたが何かしらの問題や苦悩を抱えているのであれば、自分自身にその原因を探しましょう。
	自分自身のレベルを知ることは、心地の好いものではありませんが、あなたはそれを知る必要があるのです。
	多くのことを知るほど、自らの弱さを理解することになります。
	多くの知識を得るほどに、自らが無知であるということを知るのです。
	それを恐れてはなりません。
	人は弱いものです。
	それを克服するための人生であるのです。
	問題や苦悩について知ることができるのであれば、それは最早(もはや)問題や苦悩としての体系を取らないでしょう。
	理解したことが、これ以上の問題や苦悩に変わることはないのです。
	1+1=2であるということを理解すれば、その計算式が問題や苦悩となることはないのです。
	現在抱えている問題や苦悩に向き合い、それの乗り越えることができれば、今後それが問題や苦悩となることはないのです。
	そのため、その問題や苦悩は一瞬で消え去ります。
	人生を俯瞰(ふかん)してみた時には、それが小さなことだと理解することができるのです。
	過去の問題や苦悩が現在でもあなたを苦しめているでしょうか?
	大抵の問題や苦悩は、どうでも良いことになっているはずです。
	難しく考える必要はありません。
	自分自身の考え方を変えるだけです。
	
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