人は、人生において多くの生死を体験します。
物事は生じ、そして滅びるのです。
それは、すべての事柄に当てはまるのです。
すべての事柄が、生死を所有しています。
人が新たな経験をする時、そこには生死が存在しています。
新たな経験をする時に、古い状態は死に、新たな状態が生じるのです。
その繰り返しが人生なのです。
人は死ななければなりません。
そして、新たに生まれなければならないのです。
それを繰り返すことによって、人は成長することができるのです。
蛇が古い皮を脱ぎ捨てるように。
芋虫が蝶に変わるように、古い状態に死を与え、新たな状態に生を与えなければならないのです。
生まれ変わることは、重要なことです。
生まれ変わりを経験しなければ、何の発展も得られないのです。
多くの生死を経験している者と、その経験が浅い者では、成長の段階に違いが生じるのです。
多くの生死を経験している者の方が成長しているのです。
人は、多くの生死を経験することによって悟りを得ます。
幼子が悟ることができないのは、生死を必要な数だけ経験していないからです。
人が悟りを得るためには、それに必要な数を生まれ変わらなければならないのです。
物事が生じ、物事が滅び、また、物事が生じる。
このプロセスを多く得なければなりません。
それが”気付き”を得させ、悟りを導くのです。
物事が生じたままであってはなりません。
また、それが滅びたままであってもなりません。
物事は、生まれ変わることに価値があるのです。
あなたには、生まれ変わりの機会が与えられています。
あなたは、自分でいつ生じ、いつ滅びるのか?を決めることができます。
生まれ変わりは、あなたの意志によっていつでも可能なのです。
あなたは毎日生まれ変わらなければなりません。
そのために、毎日滅びなければなりません。
多くの人は生き長らえることを益としています。
長らえることが目的であると思い込んでいるのです。
しかしながら、愚かな生を続けたところで、何の成長も実現しません。
愚かな生は、人に気付きを得させず、悟りを遠ざけるのです。
愚かな生とは、生き長らえることにあります。
それは、活力を失わせます。
命に活力を得させるためには、生まれ変わらなければならないのです。
愚かな生を滅ぼし、新たに始めなければなりません。
あなたは意図的に滅ぼし、意図的に生を得させましょう。
当てもなく、生き長らえてはなりません。
あなたは古い価値観、考え方、生き方を滅ぼしましょう。
既成概念(きせいがいねん)に捕らわれてはなりません。
あなたは眠り落ちるように、毎日、価値観、考え方、生き方を滅ぼさなければなりません。
そして、毎日、目覚めるようにそれ等に生を与えるのです。
昨日までのあなたを、今日に生かすことはやめましょう。
あなたは毎日、新たな”あなた”でなければならないのです。
あなたは毎日、新たな価値観、考え方、生き方を改めましょう。
次の日には、新たな”あなた”を実現しましょう。
あなたは毎日生まれ変わらなければなりません。
古い自分に執着していれば、そこには虚しい延命が導かれるだけなのです。
未熟な自分の執着しているのだから、未熟さが延命されるだけなのです。
古い自分に執着しても、良いことなどないのです。
生死は当然の結果です。
生も死も、どちらも大切な役割を担っています。
しかし、多くの人は生を好み、死を嫌います。
そのような詰まらない見解に頼ってはなりません。
生死は共にあるのです。
あなたは毎日自分を滅ぼしましょう。
そして、毎日生まれ変わりましょう。
その数だけ、あなたは成長しているでしょう。
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