あなたの理想が、あなたに豊かさを導くとは限りません。
多くの人は理想を実現させることが豊かさであると思い込んでいます。
理想が実現することが幸福であり、理想通りに進まないことを不幸であると思い込んでいます。
そのため、多くの人は自分の理想を実現することに必死です。
理想が実現しなければ、そこには苦悩が導かれ、絶望に打ち拉(ひし)がれる者もいるのです。
言っておきますが、理想と豊かさには因果関係はありません。
理想の実現があなたに豊かさを導くこともあれば、あなたに乏しさを導くこともあるのです。
理想の実現が豊かさであると誤解してはなりません。
多くの人はその誤解を信じ込んでいるために、苦悩に満ちた生涯を送ることになるのです。
理想が豊かさに直結しているのではないのだから、必ずしも理想を追い求める必要はないのです。
理想が実現しなくても、豊かさを得る人がいます。
理想が実現することによって、乏しさを得る人がいるのです。
理想の実現にこだわる必要はありません。
あなたはそのことを知っておかなければなりません。
すべての人は未熟です。
その知恵は浅いのです。
自分が何者であるのか?
人生が何であるのか?
このように重要なことを知らずに生きているのです。
すべての人が未熟であるということを知りましょう。
未熟者の理想は、未熟です。
未熟な理想がもたらすものは、矛盾なのです。
そこには苦悩が導かれます。
矛盾に満ちた人生が、あなたに豊かさを導き、それによってあなたが幸福を覚えることができるのでしょうか?
残念ながら、そのような結果を得ることはできません。
未熟者の行く末は、未熟な状況なのです。
それは、成るべくして成ったのです。
当然の結果以外を受け取ることはできないのです。
”奇跡”など起きません。
すべてが必要な因果関係の内に存在していることなのです。
あなたが豊かさを得るためには、豊かさを導く原因を所有する必要があります。
人が豊かさを得るためには、貢献する必要があります。
理想を実現したとしても、誰かや何かに対して貢献することがなければ、豊かさを得ることはできません。
自分勝手に生きる者が、どうして豊かさを得るでしょうか?
貢献するためには、成果を上げなければなりません。
それがどのような成果でも良いのです。
何かしらの実績を導くことが求められているのです。
何かしらの成果は、その人の貢献です。
それが豊かさを導くのです。
人生が理想通りに進む必要はありません。
しかし、人生において、誰かや何かに貢献する必要はあります。
理想通りに進まなくても、貢献していれば良いのです。
あなたは理想ではなく、最も成果の上がることを大切にしましょう。
あなたの中で、最も貢献することができるものを育むのです。
得意なことは、天性の才であるのです。
誰にも、得意なことはあります。
他人と比較する必要はありません。
自分の得意なことで良いのです。
それがあなたの力です。
それがあなたに豊かさを導くのです。
理想を掲げていても、それが貢献しないのであれば、あなたに豊かさを導くことはありません。
人は、得意なことを探求しなければなりません。
それがどのようなことでも良いのです。
あなたの得意なことが、あなたを幸福にするのです。
理想は必ず変わります。
現在の理想が固着(こちゃく)することはありません。
明日には、理想は変わっているかも知れません。
あなたの理想とは、その程度のものなのです。
そのため、理想の実現に執着する必要はありません。
最も得意とすることによって貢献し、豊かさを実現しましょう。
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