人は、人生において、自らの汚れを取り除く作業をしています。
	人生とは、人格を磨くための場所なのです。
	すべての人は人格を磨かなければなりません。
	それは、人格を増すことではなく、磨いて取り除くことであるのです。
	人格とは、魂に生じた錆(さび)のようなものです。
	それを磨くことによって取り除けば、魂の輝きを放つことができるのです。
	人格を磨くことなく、そのままの状態で放置していれば、人格は増し、魂の輝きが失われます。
	それは、人の心の暗雲となり、人生は暗闇となるのです。
	多くの問題を抱え、多くの苦しみを受ける人は、魂の輝きが損なわれた暗闇に生きているのです。
	問題を解決し、苦しみを制するためには、魂の輝きを引き出す必要があります。
	魂の輝きを引き出すことができれば、問題も苦しみも取り去られるのです。
	あなたが問題と苦しみを解決したいと考えているのであれば、人格を磨き、魂の輝きを引き出すことに集中しなければなりません。
	それ以外の方法によって、問題や苦しみが解決することはないのです。
	どれだけの財産を得て、何不自由無い暮らしをしても、あなたの問題と苦しみが取り去られることはないのです。
	その時には、財産を得たことによって、何不自由無い暮らしによって、問題と苦しみが生じるのです。
	何事においても、抜本的な解決をしなければなりません。
	そのためには、原因を断つ必要があるのです。
	人生における問題と苦しみの原因は人格にあるのです。
	多くの人はそれを磨き、取り除くことをしません。
	問題と苦しみの原因は他にあると考え、自分を省みることをしないのです。
	することと言えば、他人に対する批判や、状況や環境に対して文句を吐くことくらいです。
	言い訳をして自分の主張を正当化し、卑怯(ひきょう)に生きているのです。
	多くの人には無知から生じる誤解があります。
	”人のふり見て我がふり直せ”ということなのです。
	多くの人は自分が正しいと思い込んでいます。
	しかし、そこには何の根拠もありません。
	客観的な考察も、論理的な解釈もないのです。
	ただ、そう思い込んでいるだけです。
	そう思い込ませているのは人格です。
	人格とは、魂の錆である汚れです。
	それは、歪みを所有しています。
	歪みを所有しているものの口からは、歪んだ言葉が発せられます。
	人格の言うことは、歪んでいるのです。
	しかしながら、多くの人はそれを自分であると思い込んでいるために、人格の言うことは正しいと思い込みます。
	その結果、自分が正しいと思い込んでしまうのです。
	残念ながら、あなたの主張は正しいものではありません。
	それは、あなたの思想が人格から生じているからです。
	あなたは未熟です。
	多くの汚れと歪みを所有しているのです。
	あなたは常に自らを磨き続けなければならないということを覚えておきましょう。
	磨くことをやめれば、錆はすぐに広がります。
	努力を続けなければなりません。
	あなたの口からネガティブな言葉が出るのであれば、それは錆が出ていると考えましょう。
	あなたは自らの言動を観察し、それを磨かなければなりません。
	ネガティブな言動が出ることは悪いことではありません。
	しかし、それは汚れである錆であるため、取り除く必要があるのです。
	ネガティブな言動に苦しむ必要はありません。
	それを理解して、変えれば良いのです。
	あなたは、人生において、自らの汚れを取り除く作業をしています。
	そのことを覚えておけば、苦しむこともないでしょう。
	思考を切り替えることによって、受ける結果は変わるのです。
	人格を磨く作業をしていると考えれば、問題が苦しみを導くこともないのです。
	輝きを増すのだから、喜びを得ることになるのです。
	誤解してはなりません。
	人生は問題が生じるのが普通です。
	そして、それに向き合うことが喜びであるのも、普通なのです。
	
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