人生とは、状態に過ぎません。
	現在とは、一時(いっとき)の状態に過ぎず、それは不安定なものです。
	現状が継続するということはありません。
	それは、必ず変化するのです。
	変化することが自然であり、変化することが有益であるのです。
	しかしながら、多くの人は現状に対する変化を受け入れることをしません。
	多くの場合、現状を保存しようと努めているのです。
	多くの人が、現状を克服することができないと考えています。
	目の前の状態を変えることができないと考えるのです。
	そして、惰性(だせい)に身を委(ゆだ)ねます。
	その内に、変わらないことを喜ぶようになり、幸福の掏(す)り替えが起きます。
	本来ならば、変化すること、成長することに喜びを覚えるはずが、現実逃避によって、変わらないことに喜びを覚えるようになるのです。
	変わらないことに喜びを覚え、一時の状態を保存することに専念し始めると、成長することができなくなります。
	新たな可能性を取り入れることを否定し、停滞と荒廃が導かれるのです。
	それは、人の苦悩となります。
	今度は、苦悩という状態を保存するようになるのです。
	状態を保存するという惰性を続けているために、苦悩という状態であっても、それを続けることになるのです。
	誰にとっても苦悩の状態は好ましくないために、そこから抜け出そうとします。
	しかし、普段からそのように行為していないために、すぐに力尽きてしまいます。
	変化することを継続することができず、苦悩の状態に引き戻されてしまうのです。
	多くの人は、自らの作り出した”蟻地獄(ウスバカゲロウの幼虫)”に落ち込んだ蟻のようなものです。
	勝手に苦しんでいるのです。
	人生とは、一時の状態に過ぎません。
	それは、簡単に変わります。
	あなたは、人生を簡単に変えることができるのです。
	先ずは、思い込みを手放しましょう。
	人生が変わらないなどと考えてはなりません。
	あなたは、自分が次の瞬間どうなるのか?を知らないのです。
	次の瞬間には、全く違う状況が目の前に広がっている可能性があるのです。
	それなのに、どうして人生が変わらないと断言することができるのでしょうか?
	人生は簡単に変わります。
	あなたはそのことを覚えておきましょう。
	人生の状態を作り出すものは心です。
	それは、感情だと考えれば良いでしょう。
	あなたの用いる感情が、次の瞬間の状態を決めます。
	あなたは感情によって、目の前の状況を決めているのです。
	人生は感情問題に過ぎないのです。
	すべてのことが、感情に起源しているのです。
	信じられないのであれば、自分を俯瞰(ふかん)してみましょう。
	すべては、成るべくして成っていることが分かるでしょう。
	誰のせいでもありません。
	あなたが勝手にそうしたのです。
	人生における問題は、誰かや何かによって引き起こされたように思えます。
	しかしながら、それに会う人は限られています。
	それに会わない人がいます。
	この違いは感情に過ぎません。
	それを苦しむ人は苦しみ、喜ぶ人は喜ぶのです。
	物事はとても単純です。
	人生とは、それだけのことです。
	それだけのことを直せば良いのです。
	特別な方法に頼る必要などありません。
	特別な場所に出向き、特別な人に会うこともないのです。
	心を静めれば良いだけです。
	人生が一時の状態に過ぎないということを忘れてはなりません。
	現在とは、薄い紙のようなものです。
	それは、少しの風によって舞い上がり、どこかへ飛ばされてしまいます。
	
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