あなたは、いつまで眠っているのですか?
あなたは眠りを好んではなりません。
眠りの誘惑に負けず、瞼(まぶた)を開き、身体を引き起こさなければなりません。
愚かな者は眠りを好みます。
その瞼が光を得てものを見ることはなく、身体は重たく地に伏せています。
眠っているのであれば、人は暗闇を見るのです。
暗闇には益が無く、地に伏す身体は痩(や)せて衰(おとろ)えるのです。
人は、眠りを好むことによって力を失います。
それは、満足を失うことに等しいのです。
眠りを好む人は、出歩くことをしません。
それは、光を得ず、発見を得ません。
光によって世界は照らし出され、見ることによってそれを知ります。
光によって照らされることもなく、それを見ることもなければ、それを理解することもできないのです。
理解することがなければ成長は無く、苦悩を受けることになるのです。
眠りを好んで幸福を得る者はいません。
眠りは苦悩をもたらすのです。
畑を持つ者があって、眠りを好んでいるのであれば益はありません。
その者が眠っている間に太陽が畑を焼き、空の鳥が啄(つい)ばみ、地の獣が根刮(ねこそ)ぎにするのです。
眠っている者の畑には、作物が育たないのです。
そこには、食べることのできない茨(いばら)が茂り、樹木が野に帰すのです。
眠っている者は、生きる糧(かて)である畑を失うのです。
あなたが眠っているのであれば、乏しさを得ます。
人生に苦悩を覚え、乏しさを感じている者の瞼は閉じています。
その者は、腹が減り、その身体が痩せ衰え、獣によって畑が荒らされ、跡形も無く野に帰ったにもかかわらず、未(いま)だに眠り続けているのです。
後に気が付いた時には、再び開墾(かいこん)する力はないのです。
愚か者は眠りを好み、畑を耕(たがや)しません。
その者は自分で畑を手に入れたのではありません。
それを先人から引き継いだに過ぎません。
それにもかかわらず、その者はそれを後人(こうじん)に引き継ぐことをしないのです。
愚かな者は何も与えません。
愚かな者は奪うのです。
眠りを好む者は、先人の財産を食い潰すでしょう。
眠りを好む者の先人も後人も、その懐(ふところ)には益がないのです。
あなたはいつまでも眠りを好んではなりません。
いつまでも眠っていてはならないのです。
多くの人は眠った状態です。
あなたはなぜ、人生に存在しているのか?を知っているのですか?
あなたは何者なのですか?
あなたが目覚めているのであれば、この問いに答えることもできるでしょう。
しかし、未だに眠りの中にあるのであれば、この問いに答えを導くことはできません。
あなたは何をしなければならないのでしょうか?
あなたは畑に何を育てるのでしょう?
そして、何を収穫するのでしょうか?
それは、どのような味をしており、あなたの骨肉と成り得るのでしょうか?
あなたは今すぐに瞼を開き、地に伏せる身体を引き起こさなければなりません。
太陽の下で畑に出向き、作物の世話をしなければなりません。
遊び呆(ほう)けてはなりません。
遊びには益がないのです。
あなたは人生という畑に何を収穫するのでしょうか?
遊びによっても、眠りによっても、作物は育ちません。
あなたは人生の管理者であるということを理解しなければなりません。
それを蔑(ないがし)ろにしてはなりません。
あなた以外には、誰もあなたの畑(人生)を管理する人はいないのです。
誰も、あなたの畑に種を蒔(ま)くことはありません。
誰も、あなたの畑に水を撒(ま)き、育った作物を収穫することはありません。
そして、それをあなたの蔵に運ぶことも、それを食事として、口に運ぶこともしないのです。
あなたには多くの仕事があります。
眠りを好んではなりません。
目覚めて働きましょう。
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