すべての人には、必要な時間が与えられています。
すべての人にとって、時間が多過ぎることや、少な過ぎることはありません。
時間は必要なだけ与えられているのです。
しかしながら、与えられるのは必要な時間だけです。
無駄はありません。
与えられる時、あなたはそれを一括で受け取ります。
あなたの人生は、限られた時間の中に築かれているのです。
時間は唯一、常に減少する資産です。
時間だけは増加することがありません。
あなたが生まれた瞬間から、死ぬことが決まっているのです。
人生とは、死への歩みでもあるのです。
人は、死ぬために生きているのです。
どのように生きるか?ということは重要ですが、どのように死ぬか?ということも重要です。
多くの人は死を恐れています。
死を恐れる余り、それを考えないように遠ざけているのです。
死を考えない者に、人生を考えることはできません。
なぜなら、人生には死が必至だからです。
重要な要素を否定するのであれば、決して理解は得られないのです。
死を受けない生はありません。
この世界に存在するすべての存在は、死を以て世界を離れるのです。
人は必ず死を迎えます。
そのため、死を意識した人生にしなければ矛盾します。
生きることだけを意識しても、その人生は大きく傾いてしまうのです。
生と死、この二つは陰陽の性質なのです。
双方で一つなのです。
生と死を切り離して考えてはなりません。
生と死は、互いに高め合う関係にあるのです。
夜と昼が互いに協力して世界を豊かなものにするように、生と死は互いに協力して人生を豊かなものにしているのです。
夜ばかりでは人生が豊かなものにはなりません。
昼ばかりでも同じことです。
光と闇、昼と夜、暖と寒、男と女、大と小・・・
対極する二つの性質が互いに支え合うことによって、豊かさが導かれるのです。
生と死の双方を考える人が、時間を無駄にすることはありません。
それは、始まりと終わりを同時に考えるからです。
期日を考える人は、無駄なく時間を利用するでしょう。
あなたには必要な時間が与えられていますが、それをどのように利用するのか?というのはあなた次第です。
あなたは与えられた時間をどのように利用することもできるのです。
例えば、あなたには1日に約24時間が与えられています。
あなたは約24時間という時間をどのように利用するでしょうか?
あなたはその時間を好きに使うことができます。
欲求とは、人の原動力です。
欲求が志(こころざし)によって生じたのであれば、それは意欲となります。
人が意欲を持った時、約24時間という時間を余すことなく利用するでしょう。
多くの人は”時間が無い”と言います。
しかし、あなたには1日約24時間という時間が与えられているのです。
本当に時間が無いのでしょうか?
時間が無いと思う人は、時間を無駄に利用している習慣を所有しているのではないか?と考えましょう。
厳密には、あなたの選択には無駄はありません。
すべてが必要なことなのです。
しかしながら、より良い方法に変えることができることもあるのです。
時間を無駄にしてはなりません。
それは、初めから減少するのが決まった資産だからです。
時間はあなたの手にする袋から零(こぼ)れ落ちていきますが、それをただ眺めていてはなりません。
時間が袋から零れ落ちるのであれば、それを有効利用する方法を考えましょう。
その繰り返しが、時間に対する無駄をなくしていくでしょう。
時間が無いと考えている人は、時間の使い方に問題はないか?を考えましょう。
あなたには時間や人生を無駄にする習慣があるはずです。
すべては成長のために行われなければなりません。
素早く見極め、時間を無駄にするのをやめましょう。
時間の有効利用が行われて初めて、あなたは豊かな死を得るでしょう。
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