この世界において、失うことは避けられません。
あなたは受け取りもし、失いもするのです。
受け取ることだけでは許容を超えます。
受け取り続けることは苦悩を生むのです。
そのため、失うことによって許容を保っているのです。
失うことがなければ、許容を超えて抱えなければなりません。
失うことは決して悪いことではないのです。
しかしながら、多くの人は失うことを恐れています。
そして、失わないように努めるのです。
失わないように努めることはできますが、許容を超えて抱えることはできません。
そのため、失わないように努める人は苦悩を受ける以外に可能性はないのです。
多くの人が所有を守ろうとします。
守ることに必死になる余り、余分を抱えているという状態に気が付いてはいないのです。
多くを抱えれば、どちらにしても倒れることになるのです。
大切なのは許容を超えないことなのです。
あなたはそのことに気が付かなければなりません。
失うことを恐れることは、抱え込むということだからです。
あなたは失わなければならないのです。
失うことによってバランスが保たれているのです。
あなたは、失うべきであるということを理解しましょう。
多くの人が失うことを恐れるのは、所有が少ないからです。
わずかなものを失うことに恐れているのです。
それならば、所有を増やせば良いだけなのです。
所有を増やすことによって、失うことを恐れる気持ちを制することができるでしょう。
所有に余裕があれば、失うことなど恐れないはずです。
しかしながら、失わなければならないのも事実です。
そのため、どれだけ失っても問題のないように所有しましょう。
要は、失うものよりも、所有の方が多ければ良いだけなのです。
失うことを恐れている人の所有は増えません。
所有を守ろうとする余り、所有を増やす力を失っているのです。
人は器用ではありません。
人は一つの方針に集中するのです。
そのため、守りながら増やすことはできません。
守るということは、増やさないということなのです。
守っているだけでは、いつかは底を突きます。
預金を切り崩しているだけでは、生活が破綻するのと同じなのです。
生活を豊かなものにするためには、稼がなければならないのです。
稼ぐためには仕事をしなければなりません。
ただ、仕事をするだけではなりません。
費用を回収するように仕事をし、利益を上げなければならないのです。
仕事では損(費用)から始めなければなりません。
どのような仕事も、始めは損をするのです。
守ろうとすれば、費用を回収することも、利益を上げることもできないのです。
仕事で利益を上げるためには、費用を上回る収益を得る必要があるのです。
そのためには、新たな商法を生み出し、顧客に満足を与える必要があるのです。
仕事の可能性とは、損失を恐れない姿勢にあるのです。
人生の可能性も同じです。
失うことを恐れて守りに入る人の人生は、可能性を失って尻窄(しりつぼ)みなものとなります。
失うことを恐れず、失うものよりも多くを生み出す人の人生は、末広(すえひろ)がりなものとなるのです。
あなたは、失うことを恐れてはなりません。
失うことを恐れるよりも、より多くを生み出すように努めなければなりません。
一つ失う時に、一つ以上を生み出せば良いのです。
そうすれば、失うことは何の問題にもならず、却(かえ)って活性化するということを理解しなければなりません。
失えば、新たに得られるのです。
失わなければ、古いままであるということを覚えておきましょう。
あなたは大いに失いましょう。
そして、それ以上に生み出しましょう。
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