偏(かたよ)りは、物事を傾かせます。
傾くことによっては、良い結果を導くことができません。
それは、歪みを導くのです。
あなたが良い結果を導こうと考えているのであれば、偏りに注意しなければならないのです。
多くの人は偏りに気が付きません。
それが正しいと考えています。
自らの思考や行為が偏っているにもかかわらず、それを正当化することによって誤魔化します。
自らが偏り、結果が歪んでいたとしても、それを認めようとはしないのです。
結果は出ているのです。
しかし、それを認めません。
大切なのは客観視を身に付けることです。
自らを正当化する人は、主観を身に付けています。
しかし、主観に傾倒するあまり、客観を失ってしまうのです。
そこに苦悩が生じていたとしても、それを認めようとはしません。
楽しくもないのに続けるのです。
何をするにしても、楽しくなければ益がないのです。
物事のバランスが保たれるのであれば、楽しくなるのです。
それは、喜びにも苦しみにも益を導くことができるからです。
良い結果とは、どちらかに傾くことはありません。
喜びにも苦しみにもバランス良く益を見出し、どちらにも楽しめることが良い結果であるのです。
多くの人は喜びに対して傾倒しています。
それは、主観の成す結果なのです。
そのような人は苦しみを否定します。
苦しみに楽しむことができないのです。
それでは、道が閉ざされてしまうのです。
例えば、景気に左右される仕事を成すでしょう。
相手に左右される人格に成るでしょう。
自分に有利な時には喜び、不利な時には苦しむのであれば、道は続かないのです。
どのような時にも道を進まなければならないのです。
人生とはそのようなものです。
人生の道に立ち止まる訳にはいかないのです。
多くの人は苦しい時に立ち止まります。
それは、主観を中心とした生き方をしているからです。
しかし、それでは益がないのです。
苦しい時に立ち止まる人は、苦しい時に進むように努めなければならないのです。
それぞれの状態によって、バランスの取り方は異なります。
主観に強過ぎる人は、客観に比重を置きましょう。
客観に強過ぎる人は、主観に比重を置くのです。
自分に無い物を大切にするのです。
そうすることによってバランスが保たれるのです。
多くの人が何かを始める時、最高のことばかりを考えます。
夢を持つことは良いのですが、理想ばかりが先走り、計画性が伴いません。
それは、最悪のことを考えていないからです。
見切り発車によっては、良い結果を導くことができないのです。
多くの人はバランスを失っています。
どうしても偏ってしまうのです。
それは、無知を所有しているからです。
あなたが何かを始めようと考えているのであれば、最高の結果と最悪の結果の両方を想定していましょう。
最高の結果だけではなりません。
最悪の結果だけでもならないのです。
最高と最悪の中間に、良い結果が存在しているのです。
ただし、中間は最高に近い場合もあり、最悪に近い場合もあります。
バランスの良い場所を探すのです。
自分本位に考えてはなりません。
相手本位に考えてもなりません。
自分と相手の中間の、バランスが取れる場所で考えるのです。
偏りを所有してはなりません。
陰陽のバランスが世界を豊かに保つのです。
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