あなたは、人生が思い通りに進むと思ってはいませんか?
	あなたは、理想が実現すると思い込んではいないでしょうか?
	あなたには酷(こく)なことかも知れませんが、人生が思い通りに進むことも、理想が実現することもありません。
	人生はあなたの思いを否定し、理想を拒絶するのです。
	あなたの思い通りに進む人生はありません。
	あなたの理想が反映される人生もないでしょう。
	人生は常にあなたを裏切り続けます。
	多くの人はそこに苦悩を覚えます。
	しかしながら、それで良いのです。
	人生の目的は成長することにあります。
	あなたが成長するためには、内向する必要があります。
	多くの人が外向しています。
	それは、自分が何者であるのか?という問いの答えを導く結果には至りません。
	自分が何者であるのかも知らずに、どうやって成長するのでしょうか?
	あなたが成長するためには、内向することによって、自分と向き合わなければならないのです。
	見当外れの方法は、見当外れの結果を導きます。
	多くの人が外向することによって人生の意義を見出そうと試みますが、それは人生の外装の意味を見出すことに繋がるだけなのです。
	もちろん、外向することも重要です。
	しかしながら、外向することは既に身に付いているのです。
	外装を作ったのであれば、内装を考えなければならないのです。
	家の外装を考えるのであれば、内装も同じように考えないでしょうか?
	寧(むし)ろ、内装に重点を置く必要を感じるはずです。
	それは、あなたがその家で生活するのに本当に必要なのは、内部の構造であるからです。
	外装に満足していたとしても、内装に不満を覚えるのであれば、生活は乱れたものになるでしょう。
	内装に満足しているのであれば、外装の不満は取るに足らないのです。
	生活の乱れは家の内に存在します。
	人生の乱れは心の内に存在するのです。
	容姿を磨こうとも、心を磨いていないのであれば、人生は乱れるのです。
	あなたは、物事の本質は内に存在しているということを理解しなければならないでしょう。
	多くの人は外面に捕らわれています。
	外面を美しく飾ることは知っていながら、内面を美しく整えることは知らないのです。
	エンジンが故障して走らない高級車に価値があるでしょうか?
	それよりも、不備無く走る錆(さび)た車の方が価値を持つでしょう。
	役に立たない美しい装飾品よりも、役に立つ汚れた道具に価値を見出す必要があるのです。
	繰り返しますが、どちらも価値はあります。
	外面と内面はどちらも必要です。
	比重の違いを考えなければならないのです。
	外面に比べ、内面は余りにも広大なのです。
	容姿と心を比べてみましょう。
	どちらの比重が大きいかを理解することができるでしょう。
	外向に使っている力を、内向するために使わなければならないのです。
	あなたがそれを自主的に行わない時には、理想を阻(はば)み、苦しみを導くことによって強制的(本当はあなた(真)の望んでいること)に内向するために力を使わせるのです。
	あなたが内向するために、不幸が存在しています。
	不幸というものに実態はありません。
	それは、解釈によって生み出される幻想ですが、あなたの心の内でそれは真実となるのです。
	あなたは病気や怪我、不仲や不調和によって苦悩を受けるでしょう。
	苦悩はすべての人を内向的にします。
	そうすることによって、人は自分と向き合い、広大な心の世界を知るのです。
	多くの人は人生を思い通りに進ませるために努力を続けています。
	多くの人は理想が実現することを日夜願い続けているのです。
	しかしながら、それは人生の目的に抵抗する行為でもあるのです。
	あなたは苦しむ必要があります。
	思い通りに進まない人生を受け入れ、理想が実現しないという現実と向き合うのです。
	そうすることによって、あなたは自分を知ることに近付くことができるでしょう。
	言っておきますが、すべてが上手くいきません。
	しかし、それで良いのです。
	外面が存在すると同時に、内面も存在しています。
	しかし、内面の比重が大きいということを忘れてはなりません。
	苦しみによって内向することができます。
	苦しみを安易に否定してはなりません。
	
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