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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2017年1月2日月曜日

信念という重荷

すべての人は信念を所有しています。
どのような人物にも信じる価値観が存在し、それに従って人生を選択するのです。
多くの人は自らの信念を離れることができません。
強く信じた価値観を手放すことができないのです。
そのため、状況に対して明らかに通用しない価値観をいつまでも引き摺(ず)っているのです。
状況に対して通用しない価値観は重荷となります。
それはあなたを苦しめるための用途はあっても、あなたを喜ばせるための用途はありません。
状況に対して通用しない価値観は、人に苦悩を導くのです。
多くの人は、自らの信念が状況に対して通用しない状態にあっても、それに気が付きません。
それは、美化と正当化によって実像を覆い隠してしまうからです。
自分でも、自らの実像と状況に矛盾が生じていることを見失っているのです。
すべての人の信念は未熟であり、歪んでいます。
それは決して完全な姿ではありません。
完全な姿でないということは、変化しなければならないということです。
変化するためには、執着を手放す必要があるのです。
それはいつまでも、自らの信念にしがみ付いていてはならないということです。
残念ながら、信念は過去の情報によって構成されています。
あなたの信念は、過去の経験によって構築されたものなのです。
過去の成功と失敗が信念の本質です。
多くの人の場合、それは反発心から導き出されるのです。
過去の成功と失敗に対する反動によって信念が構築されるのです。
信念に従うのであれば、無意識の内に過去を生きることになるでしょう。
過去を生きるということは、繰り返しを生きるということなのです。
そこには豊かさは存在しないのです。
同じことを繰り返すのであれば、消耗するだけだからです。
大切なのは”今”に生きることです。
そして、”今”に生きることができれば、過去と現在と未来という全体を生きることができるのです。
それは、執着を手放す行為です。
全体性を持つのであれば、過去を生きるように個別への執着は必要ではなくなるのです。
信念に執着するのであれば、全体性を失います。
例えば、信念によって人は正義に執着します。
正義に執着するということは、相対的に悪を作り出すということなのです。
正義を掲げている人は悪を敵とするでしょう。
敵を作り続け、それと争い続けることは、破滅的な選択だと言えるのです。
それは消耗を実現し、あなたは苦悩を生きることになるでしょう。
そのような信念が豊かさを導くことはないのです。
人は信念に執着します。
あなたは自らの信念を大切に思うでしょう。
多くの人は自らの信念を特別なものだと思い込んでいるのです。
しかしながら、どのような信念も決して特別なものではありません。
どのような信念も、それが偏見でしかないことを理解する必要があるでしょう。
あなたは信念が歪みであることに気が付かなければなりません。
そして、信念に執着する自分に気が付かなければならないのです。
あなたはいつでも信念を手放す必要があります。
あなたはいつでも、信念を手放さなければならないのです。
あなたは信念を超えて考えましょう。
”今”を過去の投影としてはならないのです。
”今”を生きる人に信念は必要ではありません。
”今”を生きる人には、過去の成功と失敗は関係ないのです。
”今”を生きる人は、特定の何かを必要とはしません。
”今”を生きる人にとっては、目の前の状況こそがすべてなのです。
信念とは過去の自分です。
あなたは自分を超えて考えましょう。
既成概念に捕らわれてはなりません。
あなたは新しく始めなければならないのです。
恐れを抱く人にとっては、信念という支えが必要です。
恐れを抱かない人にとっては、信念という支えは必要ではないのです。
”今”を生きる人は、すべてを信じています。
そして、”今”を生きる人は、何も信じてはいないのです。
これを矛盾だと思うのであれば、あなたは信念を掲げている人であるでしょう。
信念を手放すのであれば、あなたはすべてを信じ、同時に何も信じない状態を実現するでしょう。
そこに自由が存在することを、今のあなたは知らないでしょう。

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