人は、多くのものを求めています。
人は、大きなものを求めているのです。
人は、抱えきれない程に求めます。
人は、持ち運べないものまで求めるのです。
人は、巨大な欲求を所有しています。
大抵の場合、それは実力を超えているのです。
多くの人は、欲求に潰されます。
それは、苦悩を導くのです。
巨大な欲求は、多くのものや大きなものを導くでしょう。
あなたは望み通りに、多くのものや大きなものを手に入れるでしょう。
しかしながら、あなたが手に入れたものは、抱えなければなりません。
それは、責任を持つということなのです。
この世界には、因果の仕組みが存在しています。
すべての結果には原因が存在しているのです。
巨大な欲求は、巨大なものを導くでしょう。
しかしながら、それが実力に相応しいとは限りません。
多くを求める人、大きく求める人は、自分の実力を知りません。
実力を知らないために欲求が膨(ふく)らんでいるのです。
自分の実力を知っている人は、必要を求めます。
必要以上に求めることはないのです。
それは、抱えきれない荷物は、苦悩となることを知っているからなのです。
あなたは、実力以上の荷物を運ぶことはできません。
力に合わせて運べる量が決まります。
あなたは力以上に運ぼうとしてはなりません。
知恵が備わっているのであれば、より多くを運ぶことができるでしょう。
しかしながら、知恵を超えて運ぼうとしてはなりません。
実力に相応しくない財産(荷物)は、無用の長物に過ぎないということを知る必要があるのです。
多くの人は恐怖を抱えています。
恐怖はより多くを運ぼうと考えるのです。
それは、不足の事態を想定するためです。
不足の事態に陥(おちい)らないためには、より多くを所有しておく必要があります。
それでも、不足の事態に陥るのであれば、それよりも多くを所有する必要があるのです。
そのようにして、恐怖が膨らみ、同時に欲求と荷物が膨らむのです。
荷物を所有する程に、あなたは苦悩することになります。
重荷を背負って道を進まなければならないと知れば、あなたは苦悩するはずです。
そして、重荷によって道を進むことができなければ、尚更のことです。
人は身軽に進まなければなりません。
あなたが道を進むためには、必要な荷物だけを運べば良いのです。
恐怖を抱えていると、必ず荷物は増えるのです。
恐怖の大きさに従って、苦悩の大きさが決まるでしょう。
あなたは恐怖の数だけ求めます。
あなたは恐怖の大きさだけ求めます。
人生という道は、恐怖を抱えては進むことができないのです。
多くを求めている人が、人生を進むことはありません。
多くの荷物に埋もれて動けないのです。
恐怖を手放せば、本当に必要なものが見えてきます。
あなたの人生という旅路に必要なものを恐怖は知りません。
そのため、あなたは恐怖に聞いてはならないのです。
あなたの人生の旅路に必要なものは、心の中の穏やかさが知っているのです。
あなたは必要な荷物を穏やかさに尋(たず)ねてみましょう。
そうすれば、今までに抱えていた荷物が必要ではないことを教えてくれるのです。
穏やかに人生を眺めてみましょう。
そうすれば、恐怖が思い込みであると知ることができるはずです。
あなたは何にも困ってはいません。
何にも苦しんではいません。
何にも悩んではいないのです。
ただ、そう思い込んでいるだけです。
恐怖に尋ね、多くを求める習慣を手放しましょう。
穏やかさに尋ね、必要を求める習慣を手にするのです。
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