あなたは、心に従う以外に方法はありません。
心に従う以外には、その苦しみを取り除くことはできないのです。
すべての人が苦しみを受けます。
すべての心は苦しむのです。
それは、心にとっては必要な作業です。
すべての心が不自然な状態にあります。
それは、誤解と矛盾に満ちているのです。
すべての心は歪(いびつ)に膨(ふく)れ、過剰によって苦しむのです。
心は過剰によって誤解します。
余計な考えを所有しているのです。
心は過剰によって矛盾します。
余計な憶測が理想を生み出し、心を現実から引き離します。
あなたが行うべきは、過剰を取り除く作業です。
あなたは心に向き合うことによって、過剰を取り除かなければならないのです。
未熟者は、その動作に無駄があります。
それは、技に不慣れだからです。
未熟者も技を磨くことによって、その動作からは無駄が取り除かれます。
成熟した者の技は単純なのです。
単純であるからこそ、最短、最速の最高の技なのです。
未熟者の技は複雑で無駄が多く、最短でもなければ、最速でもありません。
無駄の多い技に力は無いのです。
技の高まりは、無駄を取り除くことによって実現するのです。
それは、豊かな人生が、単純な心によって実現するのと同じです。
人は、余計な思考を抱えているのです。
打算は誤算であるということを覚えておかなければならないでしょう。
過剰によって、心は歪に膨れています。
強欲が心に付着しているのです。
それによって、心は重たくなるのです。
あなたはそれを取り除かなければならないのです。
心の過剰を取り除くためには、それと向き合う必要があります。
多くの人は心の過剰から逃れようとしますが、それでは取り除くことにはなりません。
向き合うことによって何が過剰であるのかを認識し、それを愚かしいと認識することです。
それ以上の方法は必要ではありません。
自らの抱える心の過剰を愚鈍(ぐどん)だと知れば、過剰には頼らなくなるでしょう。
使わなければ衰(おとろ)えます。
衰えれば、やがて剥(は)がれ落ちるのです。
心の過剰を取り除くのに、苦行は必要ではありません。
欲求があるのならば、その欲求に従ってやれば良いのです。
心に従うことによって、あなたは心の過剰と向き合うことができるのです。
空腹を得れば、腹一杯に食えば良いのです。
そうすれば、苦しみに会うでしょう。
苦しみに会えば、腹一杯に食うことの愚かしさに気が付くのです。
そうすれば、腹一杯に食うことをしなくなるのです。
空腹を我慢すれば、満腹への憧れが増します。
それは、心に新たな過剰を積むことになるのです。
あなたの目的は取り除くことにあります。
そのためには、心に従うのです。
目的を果たすためには、与えることです。
空腹には満足するまで食物を与えれば良いのです。
そうすれば、腹が満腹を欲することもなくなるでしょう。
どのような欲にも必ず限度があります。
限度を過ぎれば、すべてが苦しみとなるのです。
限度を超えて苦しめば、それを避けるようになるでしょう。
心に従えば、あなたは必ず苦しむのです。
しかし、それで良いということを覚えておかなければなりません。
苦しみによって、心の過剰を取り除くのです。
目的を見失ってはなりません。
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