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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2017年2月5日日曜日

損益

この世界においては、陰と陽の相対的な力が働いています。
夜が明ければ昼となり、昼が暮れれば夜となるのです。
夜と昼は交互に訪れます。
夜と昼は、相互作用によって世界に豊かさを導いているのです。
夜だけでは豊かさを得られません。
昼だけでも豊かさは得られないのです。
陰陽の力が相対的に働くことが求められているのです。
多くの人は理想の実現を求めています。
それは、自分にとっての利益を求めているのです。
利益を求める時には、損失を否定します。
理想の実現を求める人は、理想が実現されないことを否定するのです。
理想の実現を求める人は、理想が実現する状況に向かって突き進むのです。
理想の実現を求める人は、理想が実現することだけを期待します。
多くの場合、理想が実現しないことを考えることはないでしょう。
理想の実現を求める人は、理想が実現した未来を考えているのです。
しかしながら、多くの場合、理想が実現することはありません。
残念ながら、理想が理想の形で実現することはないのです。
実現するのは、理想とは違った状況なのです。
利益だけを手にすることはできません。
利益の裏では、必ず損失が導かれているのです。
利益と損失の相互作用によって導かれる結果こそが、あなたの受け取る状況なのです。
それが最善であっても、多くの人には理解することができません。
自分の思い描く理想の形を求めるのです。
そうすることによって、最善を否定することになるのです。
最善を否定するのであれば、豊かさを導くことはできません。
自分の思い描く理想を追い求める人が、理想を実現することはありません。
それは、追い求めるということは、常に不足するという状態を得ているからなのです。
不足しているために追い求めなければならないのです。
どのような状況を得ようとも、それが最善だと受け入れることによって、豊かさは導かれるのです。
利益だけを追い求める人生に豊かさはありません。
多くの人は積み重ねることだけが最良だと思っています。
そして、積み減らすことは最悪だと思い込んでいるのです。
減ることは損失だというのです。
この世界には、陰陽の理(ことわり)が存在します。
どちらが善で、どちらが悪ということではありません。
陰と陽はどちらも豊かさを導きます。
夜が乏しさを導く訳ではありません。
昼が豊かさを導く訳でもないのです。
夜と昼が共に豊かさを導いているのです。
積み重ねることも豊かさを導き、積み減らすことも豊かさを導きます。
しかしながら、陰と陽が相互作用をしなければ、積み重ねることで乏しさを導き、積み減らすことでも乏しさを導くのです。
夜だけが続けば乏しいでしょう。
昼だけが続いても乏しいのです。
夜と昼の相互作用が重要なのです。
多くの人は積み重ねることを欲します。
積み重ねるだけでは乏しさが導かれるのです。
積み減らす必要があるのです。
利益ばかりを求めては、却(かえ)って乏しくなるということを知りましょう。
損失を得るということは、誰かに利益を与えていることなのです。
利益を与えられた者は利益を運ぶでしょう。
それは、巡り巡ってあなたに導かれるのです。
抉(えぐ)れた土地に水が走ります。
地面に空いた穴には、水が溜まるのです。
盛り土は水を否定するのです。
損失を得たと思っても、利益を得ているのです。
利益を得たと思っても、損失を得ているのです。
土を盛れば土が得られ、水を失います。
土を掘れば水が得られ、土を失います。
そこには、陰と陽の相対的な力が働きます。
価値の変換が行われているだけです。
表面的な情報に惑わされて、心を汚さないようにしましょう。
積み重ねることだけに努めてはなりません。

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