すべての人は未熟を生きています。
それは、小さな視点です。
すべての人は小さな視点の中に、誤解を生み出しているのです。
誤解は不自然な人生を導きます。
すべての人は、不自然な人生を生きているのです。
あなたは不自然な姿をしています。
そして、あなたの人生は不自然な状態にあるのです。
自然とは、本質のことです。
本質でない状態は、そのすべてが不自然な状態にあるのです。
誤解を抱えている状態は、不自然な状態なのです。
すべての人が誤解を所有しているために、すべての人が不自然を生きているのです。
人は不自然な世界を生きます。
すべての人が未熟さによって誤解を抱えているために、不自然な世界を生きる必要があるのです。
それは、小さな世界です。
あなたは、小さな鉢に植えられた樹木のようなものです。
鉢の中に根を張る樹木は、不自然な状態を生きています。
すべての人の人生は、それと同じなのです。
誰もが自らの小さな世界を生きているのです。
小さな鉢の中では、すぐに根が詰まります。
すべての人の価値観や人生は、すぐに限界に行き着くのです。
幸福はすぐに苦悩に変わります。
豊かさは乏しさに転じるのです。
小さな鉢の中で根が詰まれば、根の成長は抑制され、水と空気と栄養を取り込むことができなくなるのです。
根が詰まれば、樹勢(じゅせい)は衰えていくのです。
小さな世界(価値観)を生きることには限界があります。
それは、思っているよりも早く訪れるのです。
小さな鉢の中で根を詰まらせた樹木は、別の鉢に植え替えてやらなければならないのです。
しかしながら、世界(価値観)が急激に変化することはありません。
次に用意することができるのは、一回りだけ大きな鉢なのです。
一回り大きな鉢に”美しく”根を張るためには、今までの根を(ある程度)切り落とさなければなりません。
今までの根を切り落とさなければ、次の鉢に”美しく”収まることはなく、根の勢いも抑制されるのです。
新しい鉢に植え替える時には、新しい根を伸ばすことが最善なのです。
古い価値観を持ち越すのであれば、新しい鉢に根を伸ばした後で、再び根を切り落とさなければならないのです。
それは、新しい鉢に”美しく”根を張るまで続けられるのです。
小さな鉢に”美しく”根を張ることによって、次の一回り大きな鉢を与えられるのです。
鉢植えの樹木が完全な自然を生きることはできませんが、大きな鉢を得る頃には、その姿は雄大な自然に近付くことができるのです。
価値観を改めていくことによって、人は自然に近付きます。
しかしながら、自らの小さな世界を満足に生きられない者には、大きな世界は与えられません。
鉢植えの樹木は、その鉢で根が詰まることによって植え替えられるのです。
その鉢で根が詰まることがなければ、植え替える必要を満たさないのです。
樹木は自分で鉢を抜け出すことはできません。
人が新たな世界を得るためには、新たな世界を与えられなければならないのです。
条件を満たすことによって、新たな世界が与えられるのです。
その条件とは、満足することです。
今、植えられている鉢に満足し、懸命に根を張る者だけが、新しい鉢を得るのです。
小さな世界の誤解を解かずに、大きな世界は与えられません。
あなたは不満や不安を吐いている場合ではないのです。
懸命に知恵の根を伸ばすのです。
そうすれば、樹勢は豊かさを得ます。
人は知恵によって力を得るのです。
知恵が乏しければ、花も実も無いのです。
あなたは、価値観に従った豊かさを得るでしょう。
小さな鉢では樹木も小さく、花も実も少ないでしょう。
大きな鉢では樹木も大きく、花も実も多いのです。
人は不自然ながらも、自然に近付かなければなりません。
小さな世界を雄大に生きなければなりません。
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