人生の目的は、魂の成長にあります。
	人は自らの本質である魂を成長させるために人生を生きているのです。
	すべての経験が魂の成長の糧(かて)となります。
	人生に無駄な経験、無意味な出来事はありません。
	すべてが必然であり、大切な学びであるということを理解しましょう。
	簡単に言えば、喜びを得ることが成長です。
	人はそれを喜ぶことができるほどに成長したと言うことができるのです。
	喜びが多いほど、成長したのだと思っておきましょう。
	喜びとは、感謝に等しいのです。
	喜びに対して、同時に人は感謝することができます。
	感謝の気持ちを以て生きることが、人生の目的に沿(そ)った生き方であるということを覚えておきましょう。
	物事に対して感謝する人は、謙虚な人です。
	そのような人は傲慢(ごうまん)ではありません。
	しかし、感謝することができない人は傲慢です。
	傲慢であるが故に自分勝手な思想によって利己的な生き方をするのです。
	利己的な人は、既に欲望に溺れています。
	欲望に溺れるのであれば、人は自己中心的な生き方をしてしまうのです。
	自己中心的な生き方をする人は、利益だと思いながら多くの苦しみを拾い集めるでしょう。
	欲望に従うことでも、人は感謝の気持ちを以て生きることができます。
	しかし、その感謝は利己的なものであるために、破滅的な性質を持っているのです。
	互いが愛によって感謝することが求められるのです。
	思いやりによって喜ぶことをしなければならないのです。
	欲望に溺れる者は、愛によって感謝することも、思いやりによって喜ぶこともありません。
	それは、魂の成長とは反対の効果であり、成長を妨げるものであることを理解しましょう。
	欲望は罠です。
	あなたが人生の目的である、魂の成長を実現し、本当の豊かさと幸福を求めているのであれば、欲望に従ってはなりません。
	欲望の罠にかかると、人は利己的な思想に操られます。
	利己的な方法によって、誰でも初めは利益を上げることができます。
	しかし、利己的な方法によって得られる利益とは、初めだけなのです。
	初め、人は利己的な者に騙されるでしょう。
	しかし、次からは騙されません。
	そして、騙されたことを知った人々は、各々利己的な者に復習を企(くわだ)てます。
	他人に迷惑をかけておきながら、他人から迷惑が及ばないということなど有り得ないのです。
	この世界は因果の仕組みによって成り立ちます。
	自らの行いが、次の状況を決めるのです。
	利己的に生きた者には、それ相応の報いがあるのです。
	他人を傷付けた者は、同じように他人から傷付けられるでしょう。
	真理を軽んじてはなりません。
	それは確実にあなたに報いを導くのです。
	利己的な思想から人は嘘を吐きます。
	利己的な思想から人は盗みを働きます。
	利己的な思想から人は争います。
	利己的な思想から人は裏切ります。
	利己的な思想から人は苦しむのです。
	欲望の罠にかかる者は、利己的な思想によって縛られ、結果的には苦しみを受け取ることになるのです。
	欲望に根差して生きたところで、良いことなど何一つとしてないのです。
	あなたはそのことを覚えておかなければならないのです。
	世の中では、欲望の強い者が有利であるという風潮があるでしょう。
	欲深い者が得をすると見えるかも知れません。
	しかし、それが本当に得なのかを、魂の視点から考えなければならないのです。
	他人から騙し取った物で屋敷は飾れても、魂は飾れないのです。
	人生の目的は何でしたか?
	あなたは魂を美しく飾らなければなりません。
	欲望という名の罠にかかってはなりません。
	欲望に溺れることなく、歩んで行きましょう。
	
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